冒険者協会日本支部受付
そんな訳で俺達は冒険者協会日本支部の前に来ている。寄り道でピンハネなどの証拠も取りに帰って。
道中何度も無駄だと言ったが二人ともは「大丈夫」としか返事をしなかった。
それに双子の片方が何処かに連絡していたのが少し気になったが聞かない事にした。
正直俺はもう冒険者協会には行くつもりは無かった。行っても無駄になるだろうし、次来たら冒険者協会の受付に通報するとまで言われたのだ。
そして何より冒険者協会には失望している。「全ての冒険者を助ける」と謳っている癖に別に苦しんでいない飲んだくれ共みたいなクズでゴミなスキル持ちだけを助けて、スキルもなく本当に苦しんでいる俺を助けてくれなかったからな。
そんな訳で二人に連れられて中に入る。すると早速…
「あ!お前はこの前のクレーマー!次来たら通報するって言ったでしょ!」
こう言う事になった。だから行きたく無かったのだ。他の受付達も俺を睨んでいる。すると双子が喋る。
「貴女、よくも私達の命を助けてくれた恩人に対してクレーマーとか言ってくれたわね。」
「それに私達の恩人のお陰でお前ら受付が仕事をしていない事が分かった。
この事は親父に伝えておくから覚悟しておけよ。」
「何よ!あんた達!あんた達が誰だか知らないけどあんた達が何言おうとそこの男はクレーマーなの!」
そこまで受付が言うと双子の片方がまた何処かへと連絡する。
すると黒服の男達が現れてクレーマー扱いしてきた受付を何処かに連れて行く。ついでに他の受付も何処かに連れて行かれた。
「さて、これから私達の父に会いに行きましょう。」
そう言われて中を進んでいく。そしてとある部屋へと入ると、そこには冒険者協会日本支部の会長様である『依澤達郎(よりざわ たつろう)』がいた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます