さっき助けた双子
ギルドから出るとさっき助けた双子がいた。
「あ、オーガの時のおじさんじゃん。」
「おお、お前らか。怪我は大丈夫なのか?」
「大丈夫です。軽い怪我でしたから。
それよりも私達これから昼食を食べに行く所なのですが貴方様も一緒に行きませんか?
助けてくれたお礼をこんな形ですがどうしてもしたいので。」
そこまで言われると流石に断りにくい。了承する事にした。とりあえず財布に仕舞っていなかった領収書を仕舞おうとすると、領収書を落としてしまった。その給与明細を双子の一人が拾う。
「なんだこの紙。…は?なんだこのふざけた領収書は?なんで全部本来の売却額の十分の一になっているんだ?
ゴブリンの歯とか本来一つ100円なのに10円になってやがる…。」
「ピンハネだよピンハネ。お前らも知っていると思うが俺は世界で唯一のスキルなしだからな。
俺がスキルなしだから訴えても冒険者協会も警察も全く動かない、ギルドはそれを知っているからギルド全体で俺の報酬をピンハネしているのさ。俺ももう諦めている。
まぁスキル持ちのお前らには関係ない話だ。早く領収書を返しな。この話は終わりだ。」
そう話を終わらせて領収書を返して貰おうとするが返してくれない。するともう一人の子が喋り出す。
「冒険者協会に行きましょう。」
「…え?なんて?」
「だから冒険者協会に行きましょう!」
そう言われて双子に無理矢理冒険者協会に連れて行かれたのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます