マリオブラザーズ

「スーパー」が付かないやつです。


土管から出てくるなぞのクリーチャーを下から叩き、ひっくり返した後に蹴り飛ばし止めを刺す。

そんな念の入った敵の倒し方を実践する殺伐としたゲームでした。


このゲームも協力プレイと思いきや、味方を殺すことのできるとんでもないゲームでした。ひっくり返した敵を蹴る時に、別のプレイヤーが下から蹴る直前の敵をさらに下から叩くと……敵が復帰し、攻撃能力を取り戻すのです。


つまり、MMPRPG的に言うと「MPK」が可能となるのです。

敵を利用して味方を殺す。

こんな概念を植え付けてしまったのはマリオブラザーズがあったからでしょう。


ゲームにて争う。

醜い闘争はこの頃からの因果でないでしょうか。


当然、普通にプレイしていけばどんどん進めますが、途中で飽きます。

飽きた後に起こるのは凄惨な殺し合い。

人々は争いを求め、そして倦んでいくのです。


不毛な戦いは何も残さない。

そういう教訓を残したゲームでもあったのではないでしょうか。

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