【完結】知らない間に、妹は女になっていた
あかせ
第1話 妹の変化
「何なんだよ、このクソゲー!」
自室でゲームをしている僕はイライラを抑えられず、コントローラーを布団に投げつける。布団の柔らかさがあれば、コントローラーが傷むことはない。
敵があり得ないぐらい強いんだけど、どうなってる訳? 攻撃力・体力共にめちゃくちゃ高いし、嫌らしい技ばかり出してくるし…。
……今は一旦落ち着いたほうが良いな。僕はベッドに仰向けで寝っ転がる。目も疲れたし、閉じておこうか。
【ザー】
なんか、雨の音がする? 僕は目を開けて窓の外を見る。
ホントに雨降ってる! “天気予報で雨と言われてない時に雨が降ったら、洗濯物をチェックしなさい!”ってお母さんに何度も言われてたな。
僕は部屋を出て、洗濯物の有無を確かめるためにベランダに向かう。
ベランダに洗濯物が干してあったので、すぐに取り込んだ。お母さん・妹のみのり共に出かけていないか。お父さんは単身赴任だから気にしなくて良い。
洗濯物はちょっと濡れちゃったけど、通り雨なんだから仕方ない。ちゃんと取り込んだし、許してくれるはず。
…取り込む時に家族3人の下着を見た際、黄色の小さいブラが目に入った。サイズ的にみのりのだよな? そう思った僕は、手に触れずにジロジロ見る。
小さくてもブラの存在感は凄いな~。それにしても、知らない間にみのりはブラを着けるようになったのか。
僕の最新の記憶では、ブラがいらないレベルのまな板だったはずなのに…。急成長したって事? それともただの見栄? 男の僕にはサッパリだよ。
なんにせよ、知らない間にみのりは女になったと考えた方が良さそう。パンツは生まれた時から穿くけど、ブラは大人になってから付けるものだし…。
これからは、みのりとの接し方を変えたほうが良いかな~? そんな事を考えながら、僕は再び部屋に戻る。
……ダメだ、さっきからみのりのブラが頭から離れない。お母さんのブラを見ても何とも思わないのに、どうしてみのりだけ気になるんだろう?
その答えを知るには、みのりとのコミュニケーションが大切な気がする。妹の変化を知るために、僕なりに努力していこう。
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