『外出時間規制法』
やましん(テンパー)
『外出時間規制法』
『これは、あくまで、ある、心象風景である。』
🖼️
昨今の社会情勢をみるにつけ、首相殿は思うのだ。
『やはり、お年寄りと、若者は分離すべきだな。老若60にしてすでに空間をおなじゅうせず。』
『若者が、おかしな電話で老人からお金を絞りとったり、襲ったりするのは、やはり、止めなくてはならない。』
『年寄りから知恵を与える時代はすでに終わった。AIさまから与えればよい。』
『しかし、そうは言っても、どうすればよいのか?』
首相殿は、人権派である。
南日本州みたいに、高齢者を狭い土地に囲い込むなんて、ナンセンス。
首都圏州のように、65歳で人生卒業制度、なんてのも、おしゃれではない。
『生活空間をそれぞれ異次元化し、社会空間から分離する。いわゆるダンジョン空間にするのだあ! 公安機関以外は双方には立ち入れない。勇者さまを配置し、監視させる一方で、女神さまを置き、支配させる。私は、遥かな彼方から眺めるだけ。全体的には派閥の会員にうまく経済を操作させよう。外交と軍事は任せなさい。ミサイルは異次元には届かないから、安全保障は完璧だな。パーティーは許可する。資金は潤沢に回す。と。ふん。悪くないな。あとは、異次元の作り方だ。こいつは、シークレットマニー星人に援助を求めよう。やつらは、蜂蜜と砂糖に目がないからな。』
🐬🐟🐧🐦🐣🐥🐤
やましん
『なんかわかんないが、人付き合いもまるで、しなくてよくなったし、楽にはなったな。子供いないし、まごもなし。おかしな電話もかからないしな。しかし、選挙には行けないな。買い物時間は三日に一度、2時間だけか。ま、いいか。お話し書けて、病院に行けて、音楽聴くことができれば、なにも変わらないもんな。異世界、なにするものぞ。て、地面がないぞ。天国か地獄かあ😁』
『外出時間規制法』 やましん(テンパー) @yamashin-2
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます