まぼろしのひつじ 番外編
うしさん@似非南国
番外繰り上がりの1 ところでこの作品世界どんな場所なんですか?
・主人公一家が生まれてから暫く住んでた小さい町(名前は忘れ去られた)
今住んでる『無名の集落』から南南西に半月ほど歩いた先にあった。
文中に出てくる南の沼が氾濫して、人間は辛うじて大半が生き延びたけど、農地と家畜がだめになってしまって、にっちもさっちもいかなくなり、離散して町そのものが消滅。
今は沼の底ですべて腐り果てている模様。
離散時、大半の人間は人口の多い町がある北西側に向かったが、主人公の母親の親戚がかつて無名の集落にいたので、この家族だけ北東に移動してきた。
・近所の街『クタラ』
近所といっても、集落からは数日かけて歩いていく距離。
古い交易路が残っているので商売人が多くて栄えている。
この街とその周辺の草地・農地だけを管理している領主みたいな人がいるが、今ある領地を保全するので手一杯。
小さいながら、この地方唯一の図書館がある。
主人公的には、今住んでる集落に来る途中で二泊くらいした場所、くらいの認識。
・主人公の今住んでいる集落
他所の土地の人からは『無名の集落』と呼ばれているが、集落民自身の自称はない。
火事で大惨事になる前は木造家屋と天幕を半々くらいで使っていたが、火事の記憶のせいで完全に天幕生活者に変わった。
とはいえ定住生活が長く、純粋な遊牧民ではなくなっていたので、ひとつところに定住して、家畜だけ放牧で移動させている。
真名信仰と祖霊信仰をよりどころにしている小さい集団。五十人くらいしかいないんじゃないかな。
・東の森(フェイたち東の住民の認識では西黒森)
針葉樹メインでたまに実のなる広葉樹や灌木が混ざる、東に向かうにつれて鬱蒼としていく森。
主人公は狩人さんたちの手伝いや薬取りの人の手伝いで、歩いて半日くらいのとこまでは入ったことがあった。
森の広さ深さに対して、人間の数が少なすぎるので、大幅に手を入れることができないため、よほど森慣れしている人でも、よくて1泊の距離までしか入らない。
逆にいえば、そのへんくらいまでは手入れのされた人里の森。
それより奥に行ったのはここ十年では主人公のみ(だがその行程の半分以上忘れているというね。
東の端のほうに、なんだかよからぬものが棲みついているとはシーリーン(偽)さんの言。ほんまか?
・焼け森
針葉樹のなかでも、特に樹脂の多い樹種で構成されていた東の森の西南のすみっこの飛び地状になった森。
多分大昔の人間が植樹でもしたんだろう、と誰もが思う程度に樹種が偏っていた。
山火事で森の飛び地部分の八割が焼け、隣接した集落の三分の一を焼き払われる大惨事に。
焼けあとは普通の森林が再生され始めている。8年くらいの経過にしてはちょっと早め。
・南の毒沼
広大な沼沢地だが、ほぼ構成物質がヘドロと毒物。辛うじて適応できた有毒な植物がしょぼしょぼ生えているだけの湿った荒野。
年々少しずつ範囲が広がっているが、現在の人間には対抗する手段がなくてただ逃げるのみ。
幸い、近付くものを『能動的に』引きずり込むような生物?は今まで確認されていない。
―◇―◆―◇―◆―◇―
・そもそもこの話の舞台の陸地どんなとこなの
我らが地球のユーラシア大陸より三回りくらい小さい大陸の、真ん中あたり。
西方から人が来ないのは主に大陸をがっつり縦断する八千メートル級山脈とその西側の砂砂漠のせい。
北方は肉食獣が跋扈する森林を擁する山脈と、そこを抜けた先は凍土(実はこの辺にも住人がいる)。
南方は毒沼(を越えるとまた山脈があって、その先は海で、ここにも人類は住んでいるのだが、物理的・技術的制約でまず沼が越えられない)。
東方はなだらかな山と谷を越えた先は平原(但し平原部分はとある事情で人が住めない)。
本編中に出てきたのはこのなだらかな山ひとつめのふもと、東方地域の西端。
この場所の地下深くに謎の遺跡があって、今作に出てきた人外さんたちはそこの管理を委託されているので、隠蔽も兼ねてその上に住んでいる。
北方も南方も東方も人口は少ないよ。というよりこの世界人間凄く少ないよ。
・ところでこの世界の人間って?
現代地球人と多分あんまり変わらない。魔法ないしねこの世界。
魔法(のようなもの)を使うのは現在人外さんのみ
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