六歳年上のお姉ちゃん系ロリ彼女が今日も僕の世話をしてくれる
ナナシリア
六歳年上のお姉ちゃん系ロリがうちにいる
六歳年上のお姉ちゃん系ロリが、うちにいる。一週間前から。
嫌なことではないが、一体どうしてこんなイレギュラーな状況に陥ってしまったのか。
直接的な原因はと言えば、二週間前に父が死んでしまったことが挙げられるだろう。しかし、普通はそれだけで六歳上のお姉ちゃん系ロリがうちに来たりしない。
話をそれ以前に遡ると、三年前に両親が離婚したことも原因の一つだと言えるだろう。
父親が死んだときに母親がいれば、一般的にはそのまま母親に引き取られるものだ。
だが残念なことに、母は三年前に離婚してから消息不明で、どこでなにをしているかわからない。これほどまでの放浪癖があれば愛想を尽かされてしまうのも仕方ないかと思う。
とはいえ、だからといって両親がいなくて六歳年上のお姉ちゃん系ロリがうちに来たりするだろうか。いや、しない(反語)。
ではなぜ六歳年上という微妙な年齢差のお姉ちゃん系ロリ――
琴葉さんは、僕の
父を亡くし、母はどこにいるのかわからない状況になってしまった僕を、過保護な父方の叔父、蒼月
しかし、叔父と生活しろと言われても気まずい未来しか見えず、しかも葉さんは僕が今住んでいる家から遠く離れた地に住んでいるため、環境の変化を嫌って僕は叔父不孝にも断った。
だが葉さんは僕を一人で生活させるのは不安だと言うし、実際のところ僕に生活能力は欠片もない。それでも父が死んでから一週間は葉さんの家に泊めてもらったりホテル暮らしをしたりして凌いだが、限界は来る。
そこで派遣されたのが、葉さんの一人娘で、今年から一人暮らしを検討していた琴葉さんだ。
琴葉さんが僕と暮らすことを望んではいないと思った僕が断ろうとしたが、葉さんと僕の会話の中に琴葉さんが突然参戦した。
琴葉さんは葉さん側に加勢し、得も言わぬうちに僕を押し切り、その日中に僕の家へ飛んできた。
比喩ではなく飛行機で飛んできた。
『ごめんね葉月くん、突然押しかけちゃって』
飛んできた彼女は僕――蒼月葉月に真っ先に話しかけた。
既にわかっていたことだが、僕の従姉は百五十センチに満たない身長と天性のロリボイスを持ったロリである。
だが、中身はお姉さん(六歳年上)。
なるほど、六歳年上のお姉ちゃん系ロリが家にやってきたわけだ。
『いえいえ、歓迎してます』
『それにしても、どうして苗字が蒼月なのに葉月なんて名前を付けようと思ったんだろう……不思議』
確かに、『月』の字が被る。
六歳年上のお姉ちゃん系ロリは、どうやらお姉ちゃんでロリで、しかも天然でもあるみたいだった。
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