第2話・幼女に王子と光

来い!とは言ったけど、どうしよう!?どうしよう!?

だって相手は2m以上ありそうで、体格もマッスルで!そんなガチな人が4人いるんだよ!?

・・・・・この人よく通気口通ったな。

先頭の人が通気口という制限がないから、今度は思いっきり殴りかかってきた!

世界が静止したように感じた。

「おねえちゃん・・・・!」

幼女が私の顔を掴み自分の方へ引き寄せた!

近い!近い!じゃなくて!何!?

そしてスマホを見せてきた。画面に映っていたモノはその時の私には理解出来なかった。

光が目に入ってきた。

その光は頭の奥まで突き通るような光で、脳みそだけ浮いてるような変な浮遊感。

光が収まると幼女はパンッ!と手を叩いた。

「これでだい、大丈夫・・・!」

幼女は言う。

ガチな人のパンチが迫る!振り返る私!

私はそのパンチを受け止めた。

痛みはなかった。

頭に残る浮遊感。身体が軽い。

さっきまでの傷と打撲の痛みもない。

その状況に驚くガチな人にお返しのパンチをお見舞いする!

痛かったんだぞ!ここに来るまでの数分!痛かったし怖かった!

お前もくらえ!!!

ボンッ!!っと音と共に4人縦並びで吹き飛ばす!

殴った私の腕は所々から無数の切り傷が出来、血が噴き出す。

その痛みもなかった。何の痛みも感じない。

・・・・あれ?この後ってどうしたらいいんだ?

とりあえず警察?病院?

考えていると私は電池が切れたように膝から崩れ落ち、その場に倒れる。

あ・・・ダメ・・・眠い・・・・。

頭痛い・・・。

痛みが戻ってきた・・・・。

あー助けなきゃなのに・・・・。

あ・・・・・。

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幼女に王子とアプリケーション 藤いろ @willwar

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