第32話優しいパパ

「僕ちゃん?」


良くそう呼ばれたっけなあ。


「僕ちゃん!」



「僕ちゃん!」ハッ!


と、後頭部に一発食らった感覚がして振り返った!

「ママ!?」


どうしたの!


「ボーッと立っていたよ?大丈夫かなキミは?」


 買い物袋をぶら下げて、唐揚げの良い匂いがしていた。


鼻を擽っていた。


キリコに詰め寄られても言いようが無かった。


 とにかく優しいパパの様な・・・。


そんな感じがしていたが・・・。

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