第20話誕生日は、パパの命日

キリコの愛を往なし2階の自分の部屋へ入ったきり夕食まで姿を現さなかった。

ハルキーッ!

「ご飯出来たよ。」

「腹減ってない。」

部屋のドア向こうからすげない返事をしたのは春樹だった。

「特大お握り食べたもんな?腹減ったら降りて来て。」

 大人しく1階のカフェへ戻った。

  が、いつものキリコでは無かった様な気がしていた。

  昨日ママの誕生日だったからか、一つ歳を取ったから・・・?

 僕の誕生日はママの誕生日と2日違いの明日だ。

僕の誕生日は、パパの命日・・・。

 だから僕の誕生日が近づくといつものママと違うママが、顔を出す。

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