第19話あなたは私の大切な人・・・の、ム・ス・コ
ゼエゼエと呼吸を急ぎ、カフェの壁に凭れた。
「ダメだ!アノ子と行っては!」
腕橈骨を使い大きくバツを作った!
「何で!?」ムッとした様子の春樹は拳を握り締め一歩前へ出た!
「もう約束したもん。奈美と!」
「アノ子はどういう娘か知っているのか?」眉尻を上げながら春樹の両肩を鷲掴み「パパを殺したクソ女の!池永奈緒美の娘だぞ!」「しかもパパが!・・・。」
言葉に詰まって、それきり口を閉ざしたキリコは春樹に背を向け首を項垂れ肩を震わせていた。
そっと近付いた春樹は、「泣いているのかママ?」
恐る恐る背後からキリコの顔面を覗き見た。「泣いて無いよ、バーカ!」
アカンベーをしながら春樹の顔面を掴み額に優しくキスをした。
「あなたは私の大切な人・・・の、ム・ス・コ。」
「だから知らなくて良い事を知ろうとするな!」優しく抱き締めた。
「ママ、」
ママの愛が伝わったと言おうとしたが、止めた。
「腹へったよお握りしてよ。」
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