え、魔王って?

流天

第1話 登場

ん?

ここはどこだ?

そう思い周囲を見渡すのだが、広さはそこまで広くなくこれといってどんな場所なのかわかりそうなものが見当たらない。あるのはそう。

「これは、あれだ、王様とかが座ってるやつ、…あ、玉座か。」

 自身の座っているものをよく見て、思い出す。

「だったら、ここは...王の間?」

 一人の声が、王の間に響く。

「すこし、状況を整理しよう。」

 私は、山田やまだ 龍一りゅういち、よしいいぞ次は…あれ?

名前しか…思い…出せない…やっべどうしよう…まぁ、いいか。

 とりあえずドアらしきものがあるのでそこから出よう!

「よし、いくぞー」

 走り出し、そのままの勢いでドアを開こうとするのだが

「イッテェ」

 そのまま、ドンとぶつかり体が弾かれびくともしなかったのだ。

「なんてこった、開かないのか?」

 そう言いながらふとドアノブを見る。取っ手が縦に長いタイプの物だ。

「ん?何か書いて…」

 そこにはこう書いてあった


「ざんねん、引き戸じゃ」


「…」

 くっそぉ、すっげームカつく誰だよこれ書いた奴

「ふぅ」

 いったん落ち着こう…って落ち着けるかーい

「こんちくしょうがぁー」 バン バン

 まぁ、このくらいで勘弁してやるか。

 ドアを殴りつけるもビクともせず代わりに殴りつけた手の方が赤くなってしまった。

「よし、気を取り直して さぁ、冒険のはじまりだぁ」

 ドアを開くと其処には…

 



 またドアがあった。

「え?」

「また?」

なにやらまたもドアに書いてある

「ぷぷぷ、さぁ、冒険のはじまりだぁー ぷぷぷ」

ピキピキ

「全然気にしてないけどぉ、そっちがその気なら幾らでも開けてやんよぉ」

「おらぁ」




 ……こんな感じで面白可笑しく進んでいく物語。どうか生暖かい目でご覧ください

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