第2話 一度はおいで、白い世界!
はい、ボクは今、白い世界に来ています。
なんか女神が「ひと仕事終えたぜふーやれやれ」みたいな感じで
神々しい服から赤紫色の楽そうな服に着替えてるよ。
うわ、そんな美人なのにばばくせぇ下着つけるの?もったいなーとか
着替えてるの一通り見てたらやっとこっちに気づいたみたい。
おー、めっちゃ驚いてるねー、落ち着いて落ち着いて。
ボリボリバリン。ズズズズズ。
なにこれうめぇ。薄くてしょっぱくてすごく硬いパンみたいなのと
少し苦いけどすっきりするお茶、緑のお茶って初めて見たよ。
これなに?転生者の住む国のお菓子とお茶?へぇ~いいね。
女神さんがいうにはなんか異世界ニッポンというところから
文化レベルを引き上げるのに転生者を送り込んだとのこと。
あとできれば魔王もボコしてほしいとか。
え?マジでウチの国の魔王さんボコられるの?いいね!
最近調子乗ってたから他国からもそろそろ裏切られる状態だったよ。
ゴブリンくらいしか信じないような自分アゲアゲの嘘ニュースばかりで
みんなから白い目で見られてたからね。
ちゃんと行き先と理由を話したら辺境伯領とか完全協力で国境を通してくれるよ。
で、ボクなんですが送り込んだ転生者の出口を開けたところ
次元の穴に吸い込まれた感じでここに来たみたい。
で、案の定交換状態なので元の世界には帰れないと。
別にいいよ、あの国に未練も大事な縁もないし。
とはいえ、ここに住むにも面白くなさそうだし・・・
あ、転生者の世界?このお菓子とお茶の?ほかにももっと美味いものも
あるし面白い娯楽もある?マジで?
そういうのをお供えしてほしいから文化レベルあげたかった?なるほど。
・・・向こうの世界で女神さんにお供えしたらここに届きます?
あ、届く。ええ、楽しいことはみんなで楽しまないと。淫魔の基本ですよ。
女神様の強烈なハグで加護をいただいたボクは異世界の異世界。
ニッポンへとやってきたのです。
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