兄というよりも娘を見守る親のような立場なのがとても心を和ませてくれるという作品です!
1話冒頭ではしっかり人生に絶望しているという様式美を経て転生することになりますが、頑張るベクトルの向け方がとても微笑ましいので頬を緩めながら読み進められます!
あらすじを丁寧になぞっていく形の進行ですが、随所で挟まれる兄心を通り越した親心の心情描写が物語のスパイスとして機能していました!
そんなほんわか進行も序盤を過ぎると、少しずつ歯車がズレていくように物語の主軸、そしてタイトルに冠する出来事が輪郭をなしていきます!
読み手側としては楽しいのですが、主人公としては・・・
という、ハラハラしながらも頬を緩めることができるとても素敵な作品。みなさんも兄の苦悩を眺めてみるのも良いかと思います!