⛩️神社の賽銭箱横に、なんでも相談箱を置いてみたら、派遣OL、風俗嬢、ラーメン屋店長、中間管理職に相談されてしまった件⛩️

三夜間円

プロローグ

 初めまして。


 この物語の水先案内人役の保科茜ほしなあかねと申します。


 今回は新規読者を開拓かいたくしたいと思い、キャッチーなタイトルにしてみました。



 初見のかた――ご安心ください! 過去2作品ありますが、どこから読んでいただいても十分に楽しめる内容となっています。引き続き見てくださっているコアな読者のかた――前作、前々作とはまた違った展開となっています。また、エピローグではが用意されていますよ。



 今回はいつもとは趣旨しゅしを変え、お送り致します。



 実は、我が野呂のろ神社のお賽銭さいせん収入が減ってしまい、その解決策として『なんでも相談箱』を、賽銭箱さいせんばこ脇に新設しました。参拝者さんぱいしゃの悩みを解決し、奉納金ほうのうきんが少しでもいただけたらとの考えからです。



 嬉しいことに、1週間で4通の投函とうかんがありましたので、さっそく見てみましょう。



 1通目、23歳、派遣OLのかた。


『派遣先の会社のが、私に派遣業務以外の仕事をなんども要求してきます。契約違反なので仕方なく断っているのですが、どうもそれがうまく伝わらず、嫌な顔をされます。どうしたらよいでしょう』


 きっと、人の話を聞かない頭の固いかたなのでしょうね。



 2通目、31歳、風俗嬢のかた。


『年齢が高いことを理由に本番行為を求めてくる常連客のさんに困っています』


 相手の弱みにつけ込むブタ野郎ですね。ルールも守れないなんて最低。



 3通目、35歳、ラーメン屋店長のかた。


『常連客なのだから無料で一品追加しろと、大声で毎回要求してくるさんに困っています』


 常連客の風上かざかみにも置けない人ですね。ただ、客商売ですので対応が難しいところでしょう。



 4通目、47歳、中間管理職のかた。

 課長さんの悪口が散々書かれていますね。ここは省略しましょう。最後の一文。

 

『正当に評価してほしい』


 散々、課長さんの悪口を書いているのに、正当な評価ですか――難しい。



 みなさん色々な悩みを抱えているようです!



 では、これらの問題を一気に解決したいと思います――。

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