第7話 お父様、…もしかして極度の親バカですか?

すぐに仲直りということは出来ないが、前の時と比べるとすごく進展したと思う。


先生からも外に出てもいい許可を貰ったので、今日はお父様と二人で庭の湖を散歩する約束をしていた。


お父様からいただいたワンピースは私の菫色の髪と藍色の瞳にピッタリな薄紫と藍色のワンピースだ。


今まで勉強ばかりしていたため、そとにでるのは久しぶり。

階段を降りるとお父様が後ろの従者をひとり連れて待ってくれていた。

「きれいだ…。天使が舞い降りてきたのかと思ったよ。」まさかの溺愛発言に階段から落ちそうになった。後ろのメアリも目が点になり、口があいてしまっている。

「リオナはほんとにティアに似ている。ティアとおなじ菫色の髪も似合っているよ」と、懐かしそうに私の髪を梳いていた。


実はお父様はすごく甘々だということがわかった。


ウォルデン公爵邸は王城が近く湖を散歩していると、王城が見えた。外にあまりでなかった私ははじめてみた王城にあっけにとられた。


「お父様、王城は凄く大きいですね。」

すると、「なんだ、りおなはあのような家に住みたいのか?ならあのように建て替えよう」

と、意味のわからないことを言い出した。

私は慌てて「私はこの公爵邸も好きです。ただ大きいなと思っただけで、…」

だが、「遠慮しているのか、大丈夫だよ心配しなくていい。りおなが望むことは全て叶えよう」と言ってくるのである。


正直『、本気で言ってるの?嘘でしょう。私への罪滅ぼしなのかとしれないけど、こっちはこっちで…』と思ってしまう。


今のお父様に余計なことは言わないでおこうと心の中で決めた。…


そしてひとつ気になっていることがあった。

「お父様、私の婚約者のレオ・クライヴァルス・グライド皇太子殿下はどのようかたなのですか?」と聞くとすごく不機嫌な顔になり、後ろでふぶいているような気がした。

〝これはいってはダメなことなのか〟と思って急いで話を変えようとすると、…

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