デスゲームクリアした仲間達でSSS級激難の異世界に異世界転生して勇者のパーティーを組む英雄譚
飛瀬川吉三郎
プロローグ老人は呟く、若者も呟く
「セレマ、我こそマスターテリオンなり」
そう呟いた
現代黒魔術と異世界闇魔法を組み合わせて出来た至高の黒魔術、
魔王軍四天王の一人はその増長に釘を刺す。
「下らぬ児戯だ、正直、自分一人で充分」
左腕には蠍の尻尾の五本指、右腕を百足のように伸ばしてその先に
異名は
それは表四天王の一角、それに裏四天王の一角、現代超能力、
「師匠様に過ちなどない」
それにも反論するのも将丸だった。
「過ち?違うな、お前より俺が強いのだ」
とことんまで溢れるのは魔力ではなく、妖怪の
「セカンドフレイム!!!!」
ネオサイはその言葉を聞いて右拳を火の玉にした。それが徐々に膨れ上がり大きくなる。
「やめろ」
表四天王の一角、
「その意見には賛成ね」
魔王軍、裏四天王、帝魔、暴君気取りヘロデニクス一世、ネオサイ、そして、
「ゲヒョヒョ、参謀タイプが二人もいることは良いことだ」
表四天王、
「我は去る。血に餓えた故に戦士を求む」
表四天王、
最後の大魔剣オウタロウ・デスマスター、彼もまた現代人だが、
異世界の混沌をより混沌にするためらしい。
集団異世界転生召喚が特殊だった、孤島に集められた学校の一クラス
VRMMORPGの体験と偽りリアルで殺し合い、デスゲームだとオウタロウは奇妙な仮面をつけながら、宣戦布告した。たち悪い。
そしてゲームエンドだ。
「もう終わりにしよう」
彼に支給された装備は
「うん」
それに頷く女性が一人いた。
「いいよ、俺も飽きてきたとこだし」
彼は
「拙者もこれ以上、無益な殺生は嫌だよ」
と言いつつ虚ろな両目などはしない、むしろ生き様を得られた、やはり、活人剣より単なる殺人剣の才能に覚醒したのは
「その四つの言葉を待っていた、勇者達よ」
バッ!と場面転換、空間転移が一瞬に合った。ゴミ屋敷に見間違う空間になった。
目の下のくまが酷く長く美しい金髪も手入れされていないようだ、そんな異世界召喚特有の女神が、狂気に満ちた目付きをしていた。
「漸く、終わった………漸く、来てくれた!あの魔王を越えた悪魔を倒す勇者達が!」
それに姫島煌理は舌打ちをしてしまった。
「……
それに女神は平手打ちしたい不機嫌な気持ちになるが、それを青筋を浮かべながらも必死に抑えて、土下座をしてお願いをした。
「魔王軍を全員倒して下さい、異世界から来た前の三人は違法行為、そいつらが
それに、喜多川冬己は軽く理解した。
「つまり死にゲーみたいなもんなのか」
女神はそれに首を傾げる。そのジャンルについてはあまり知らないゲーム文化だった。
「まぁいいわ、さっさと魔王軍を皆殺せ」
破れかぶれに女神は言って街道に四人はいた。「さてと」と言ったのは龍堂剛太郎。
「俺はリュウドーでいいぜ、お前は?」
喜多川冬己は言う。冬生まれだから冬己。
「フユミ………」
姫島煌理も名乗ることにする。
「ひめじまきらり、キラリでいいわ」
柳生渚雄も彼女と同様の事にする。
「ナギオだ、よろしく」
そして四人は最寄りの町に向かった。死んだ両目をした住人で満ちて、一人に訪ねた。
「地方都市ザガリックは歪な魔窟ザガリックへと
歯の抜けた青年の彼はそんな事を言う。
「なんで歯が抜けた、折れたんだよ!エルダーゴブリンによって生意気に逆らった!俺も、勇者ってヤツになりたかったのに!」
ナギオが獲物を見つけた狩人の両目をした。
そして彼女が質問した。
「エルダーゴブリン?」
「賢魔、とことんまで知能のないゴブリンに知性と知恵を与えたエルダーゴブリンと眼無し、鼻無し、口のみ、顔上半分がのっぺらぼうである、グロテスクドラゴン、魔法攻撃力がべらぼーにおかしい呪魔がペットだよ」
リュウドーが首をかなり傾げる。
「賢魔?呪魔………?」
「この異世界は
「二倍、賢いねぇ、皆殺せって言われたから俺はその通りにするつもり満々なんだよなぁ、やっぱり、強いヤツと出会いたい」
リュウドーは生粋の戦闘狂だったらしい。
「他にも
と、歯の抜けた男は長文を一気に述べた。
「じゃ、次は西の狂戦都市バサカニアだな」
リュウドーの言葉に「異議なし」とナギオ。
元貴族屋敷、小さな伏魔殿のエルダーゴブリンチルドレンはリュウドーのニアハロウィンによってあっさり頭をかち割られて一撃必殺、そこにいた全ての奴隷達は解放された。
「ありが………ヒィッ!」
そこの奴隷の女性の一人はお礼と悲鳴を混同させた。黒騎士の鎧が真っ赤になっていた。
そしてキラリとナギオはグロテスクドラゴンと戦闘していたがナギオの一心不乱の連続斬撃がデスゲームしていた頃の不穏のまま放たれた。そして必殺技を一つ考えついた。
「サーティーンエボリューション!」
攻撃回数はなんと13回であったのだ。
キラリのアサシンとしてのクラスが異世界転生した時から備わっていた、そのスキルは敵のHPが赤い時に即死を付与する
グロテスクドラゴンは呆気なく倒された。
そしてエルダーゴブリンは暴魔だったならば、と悔いながらフユミの蛮人の籠手によって連続打撃されてボコボコにされていた。
「助けてくれ!い、命だけは!」
「人間を
その命乞いで怒り狂うのが更に火に油を注ぐというのになって顔面に
「レクイエムブラスト!!!!」
「「ぐひゃあっっっ!」」
その断末魔がデスゲームで死んだ者の断末魔と重なった気がしたのは気のせいかもしれない、それでもエルダーゴブリンを倒した。
そして、四人は広場に集まった。歪な魔窟は解放された。それに異世界の女神は水晶玉から覗き見ていた。ゲラゲラと笑いが止まらない。遂に快進撃が始まる予感に耐えられない。自分の世界に蹂躙跋扈した
なのに、一回、トラックに轢かれた。
「あれ、異世界転生しなかったんですか?」
馬鹿な部下がお見舞いに来た時、そんな事を言われた、そしてそのジャンルを知った。
馬鹿な部下がそういう本を次のお見舞いの時に数冊借りた。そして、
それを自分で試した、そうしたら彼が来た。
「セレマ、我こそマスターテリオンなり」
その言葉に帝王学を教えた亡き父親の面影を見たが、それこそ気のせいだと思った。
そして、デスゲームをして勇者のパーティーを日本の呪術
その結果が今である。若者は異世界で呟く。
「勇者殺ししてやる、現実は甘くねぇんだよ、馬鹿の部下みたいなのは死に晒せ」
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