異世界に行くなら極めたい
趣味男
始まりまでの道のり 1
晴翔は公立高校に通う普通の高校生だった。親は食事の時には喋るが私生活までは口出ししてこなかった。
その理由は親の仕事が忙しかったからで陽翔も納得していた。
そんな陽翔には一つ趣味があった。
それは異世界ものの小説やアニメを見ることだ。
もちろん異世界もののだけでなくラブコメやアクション系のものまで読んでいたがその中でも好きだったのが異世界ファンタジー系の小説だ。
陽翔はクラスで目立つような陽キャのようではなく陰キャではないがどちらかというと陰キャ寄りの人間で女友達もいなかった。
そのため異世界転移系の小説を読んだとき「もし自分も異世界に行けたら」などとお思い、小さい頃から自分でもし自分が異世界に行くのであればどんな事をしたいかや、どんな種族に転生したいか、神様がいるならばどんな神様に出会えるかなど自分で調べたり考えられる限りのことをしていた。
しかし、高校生にもなれば異世界好きは続いているが自分でシミュレーションをしていたことなどを恥ずかしく思い、今ではもちろんやめていた。
唯一良かったと思うことは体をきたえていたことだ。
最初の頃は筋トレや走り込みをサボったりしていたが昔親から自分で始めたことは最期までやりなさいと何度も言われ習慣になっていた。
ある日寝ていると物音がして目が覚めた。
何事かと思い音のする方へ歩いていくと目の前の光景を目にして息が詰まった。
両親が黒マスクを被った男たちに殺されていた。
陽翔は緊張し心臓の音がやけに大きく聞こえるのを感じながら震える体を動かしながら必死に体を動かした。
床の音をたてないように忍び足で自分の部屋の中にあるスマホを取りに行き、部屋の角まで行き毛布をかぶり隠れた。
警察に連絡したみるとすぐに人の声が聞こえたので自分の置かれている状況を言葉をつまらせながら伝えた。
いつも道理に話そうとするが両親を殺されたショックと自分が殺されるかもしれないという恐怖でうまく話せなかった。
どうにか話し終わり逃げるか隠れとくか考えていると突然男たちが陽翔の部屋の近くまで来た。
怖くなりその場から逃げ出そうとしたが背中に突然の衝撃ととてつもない痛みが襲ってきた。
振り返ると男たちがナイフで陽翔の背中に切りつけていた。
「うわああああああああああああ!」
痛みと恐怖で声を上げながら逃げようとするが何故か体がうまく動かなかった。
「さっさと殺っとけよ」
と別の男が言うのを聞きながら男がナイフを自分に向かって振り下ろすのを見ることしかできなかった。
痛みが何度か続いたあと血を流しすぎたためか意識が朦朧としてきて、意識を保つのをやめた。
「お疲れ様」
目が閉じる瞬間そんな声が聞こえた気がした。
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読んでくださりあがとうございました。
これから自分のペースで書いていくけれど、これからも読んでくれると嬉しいです。
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