第七章:組織・部隊編

組織解説(1)ー この世界での自衛隊について

【自衛隊統括本部】

 神奈川県の青防区外にある、大学病院のような見た目の大規模施設。

 その名の通り、各 陸・海・空の三部門全てを統括する施設で、同時に、その絶妙なパワーバランスを調節する機関でもある。


【自衛隊】

「過人戦」以前の【旧時代】に設立された、日本を守る防衛組織。

 過人戦で生き残った組織の一つとされており、その歴史は上記と同じく「過人戦」以前の【旧時代】にまで遡る。

 ここに配属されている自衛隊員(事務・外回り・配属問わず)は憧憬と畏怖の念を込めて国民から「守り人」と呼ばれる。


 海国であり、広大な領海を有する日本国は、ユーラシア側の国によく干渉される事がある。そのため有事の際における防衛装備(フレームも含む)は常に最新のものになっている……ワケはなく、旧式のものを流用、または改造・改修して使用しているものが多いのが現状であり、その背景には防衛費の削減を掲げる政治家達や団体などの活動がある。


 部門は「陸上」「海上」、そして「航空」の三部門に分かれ、それぞれが(時には連携を取るときはあるが)主に別々に行動する。

 また例外として、「自衛隊中央衛生局」という、所謂衛生部門の新たな部門も作られ、こちらは陸海空問わずに全てにおいて活動することができる。


 人数の多さは


 陸上自衛隊>航空自衛隊>海上自衛隊


 となる。


 大まかな詳細は以下の通りである。


 ーーーーーーーーー【陸上自衛隊】ーーーーーーーーー

 陸上を主な作戦行動場とする自衛隊の部門。

 通称”陸の守り人”

 名前の通り、陸上での作戦行動や災害救助活動を行う。

 人員数が最も多い隊であり、それ故に個性あふれる数々の隊が存在する。

 陸上という、極めて環境が不安定な場所での作戦行動を取るため、特殊な形状をしたパーツをもったフレームが多数配備されている。


 ーーーーーーーーー【航空自衛隊】ーーーーーーーーー

 領空内を主な作戦行動範囲とする自衛隊の部門。

 通称”空の守り人”

 こちらも名前の通り、空での作戦行動や救助などの活動を行う。

 主に”守り人”と呼ばれているのはこの部門で、「五阿班」「小野寺班」「楠木班」という有名な班がいる。

 またSNSの更新や広報としての活動なども積極的で、そのエゴサーチ力の高さから「空から見てるのか」と揶揄されるほど。


 ーーーーーーーーー【海上自衛隊】ーーーーーーーーーーーー

 領海内を主な作戦行動範囲とする自衛隊の部門。

 通称”海の守り人”

 名前の通り海上での作戦行動や救助などの行動を行う。

 海上での使用のため、特殊な形状やコーティングを施したパーツや装甲が見られる。

 ”海の番人”と呼ばれる「海上保安庁」と協力して行動することが多い。

 突然の気候変動などによる不慮の事故や、就役している自衛隊員の年齢が高いことなどもあり、人員が不足している。(とはいえ、機能できないほどではないが)


 ーーーーーーーー【自衛隊中央衛生局】ーーーーーーーーーー

 上記の三部門にある「フィールドや管轄の制限」を受けずに活動できる、自衛隊員の怪我などの外傷や内部疾患、はたまた精神疾患までを受け持つ新設の部門。

 旧名は自衛隊中央病院直轄医療部隊。

 この隊にのみ、防衛省だけではなく厚生労働省も関わっている。

 新設の部門なため不完全な部分が多く、医療用のフレームも数は少ない(そもそもフレームの仕様が戦闘用なためもあるが)などの制約がある。


 通称”天使”。一分の国民からなぜか俗称で”桃源郷”と呼ばれている。

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