第7話

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さて、佐々木君はいないし、部屋に入っていいということで、私は佐々木君の部屋でお宝探し(意味深)をしようと思う。

本当は家探索が良かったが、はしゃぐなと言われたのでまたの機会にする。

佐々木君の部屋は、小綺麗だ。佐々木君らしい。

さて、まずは定番のベッド下だ。床に張り付き、ベッドの下に何か無いか、目を凝らす。

「ベッドの下はなーし。」少し残念だ。

今どきはパソコンとかスマホにデータがあるのだろうか。ちょうど、部屋にパソコンがあり、またパソコンの電源が付いていて、パスワードも入力されていため、せっかくだから覗くことにした。

写真フォルダは、佐々木君の家族たちの写真ばかりだった。つまんなさを感じる。

この感じだと何も見つからなそうなので、辞めることにした。最後に履歴を見ようと思う。

履歴のページを開いた瞬間、私は頭が痛くなった。履歴は全て学習に関することだけだった。

「俺の部屋はどうだ。」急に聞こえた声に肩が跳ねる。「つまんなかっただろ、俺はそういうやつなんだ。」ちょっと冗談めかしたように笑って言っている。私は佐々木君の部屋を見て素直に思ったことを口にすべきだと思った。

「目的のものが出てこなくてつまんなかった。

けど、佐々木君が家族を大切にしているんだなって言うのを感じたから佐々木君はつまんなくないよ。」

佐々木君は驚いたようだった。

「そ、そうか…。」と照れ隠しで顔を背けながら言った。可愛いな、佐々木君。

「ただーいまー!」下の方で明るい声がした。

佐々木君は「ま、まずい。すぐに零無は寝る部屋に戻れ!」と焦った表情で言った。

私は勢いで「う、うん。分かった。」と言って、部屋に戻った。何故妹さんが帰ってきたらダメなのだろうか。そんな疑問を持ちながら、何も無いけど綺麗に保たれている部屋で待つことにした。

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