多分ラブコメでファンタジー気味の物語
香涼宮音
第1話
今回は!今回こそ!青春してやる!陽キャとか嫌いだけど!
と意気込み、過ぎて2週間、
俺はまだ学校生活に慣れるどころか、気兼ねない普段話をする人がいない。
そして誰も通りかかったりしない、手入れされていない薄汚い公園に一人でいる。
理想は薄汚い公園なんかではなくて、誰かと一緒にお店とかを回ることだ。
それに出来ることなら、友達を家に呼んだりしてみたい。
だが、不甲斐ないことに他の奴らよりも友人関係”だけ”出遅れたのだ。
まだ巻き返せそうならば良かったのだが、それはもう難しそうであった。
まず一つ、俺は人と話すことが苦手である。
そのおかげでありがとうも、大体は言えるのだが、たまに「うっ、うっす」
という感じ悪い感謝を発動してしまうことがある。
それが発動してしまった時は恥ずかしさがこみ上げて、すぐに顔を逸らして
しまうため、反応も分からない。そのためどういう印象を持たれているのかも分からない、いつも一人でいる浮いた人となってしまった。
別に俺に話しかけてくれたら答えれるくらいは出来るのだ。
しかし、もう一つはクラス内でもグループが出来てしまい、話しかけるのが
難しくなってしまっただけなのだ。
と自分は悪くないと現実逃避の言葉を脳内で巡らせ続ける。
「あの…」小さい声ながらもはっきりと声が通り、そんな脳内を遮ってきた。
そういえば、人ってここに来ないんじゃ。そんなところを選んだし。
顔を上げてみると俺と同じくらいの一人の女の子だった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます