第4話

着きました。お客さん。


あっ、ありがとうございます。


モリゾウさん起きてください。着きましたよ。


いくらですか?


4580円になります。


そしたら、5000円からで。


…はい、420円のお返しになります。


ありがとう。


モリゾウさん降りてください。


ああ…


まったく困った人だなあ。


よいしょっと、


ツギモトはモリゾウに手を貸しタクシーから降りたのだった。


モリゾウさんマンション着きましたよ。


はい、立って…


ああ…、わかってる


大丈夫ですか?


ああ


5階でしたね。


二人はエレベーターに乗り黙ったまま、5階に着くまで待った。


はい、着きましたよ。モリゾウさんもう少しです。


ああ、悪いな。


やっとのことでモリゾウとツギモトはモリゾウの部屋まで着いたのだった。


鍵ありますか?モリゾウさん。


ツギモトはモリゾウのズボンのポケットに手を入れた。


あった…。


鍵を開け、ツギモトは急いでモリゾウをベットに寝かせたのだった。


ツギモト悪いな…


そしたらモリゾウさん僕もう帰りますよ。


泊まってけ。


えっ?


いいから、…泊まってけ。


ああ、はい…


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