第4話 ハートのスタートライン !

 何故だか、アタシをライバル認定した連中に巻き込まれて一緒に行動している。


 イケメンは大好物ですけど、なにか !?


 遠巻きに見ている連中クラスメートに言ってやりたいが、空気を読めるアタシは言わない。

 だいたい、恋愛にうつつを抜かす前に試験勉強せいや !

 まだ、青春がしたばかりとは云え、勉強だって大事なんだぜ !


 昭和と違い、令和の妖怪には学校も試験もあるんだからよ。

 そんなんじゃ、社会人のラインにさえ並べずにネイの従兄妹のカスマみたいにヒキニートに成るのがオチなんだから !


「何を考えているちゃ、ヒカリ !

 ウチ達を出し抜いてダーリンのハートを射止めるつもりじゃぁ……「許さんでぇー、ウチを出し抜くなんて ! 」


「あらあら、まあまあ、ヒカリちゃんは悪い娘なんですね。

 わたし、どうしましょう 」


「右京、うるさい ! 真雪もアタシを凍らせようとするな ! 」


 アタシ達をクラスメートは遠巻きに見ている。

 おい、見せ物じゃ無いぞ ! 見学料金取るぞ !


「皆、仲良くてうらやましいよ。

 ボクも男友達が欲しいんだけど、なかなか出来ないんだよね。

 ヒカリちゃんなら友達を作るコツ、解るかな ? 」


 十八番エースくんの天然ぶりに頭痛が痛い。



 アタシ達の青春は、したばかり。

 先が思いやられるに気が重い。


 アタシの明日は、どっちなん !?


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