カオス過ぎる

第11話 ツンデレおじさん


「レン、今からツンデレおじさんになってみる」


「……は?」


「お前のことなんて、好きじゃないんだからな!」

「ノリ、古っ。いつの時代だよ」

「ハハハ、確かに。じゃあ、どうしようかな」


***


「君、この玉子焼きを食べたまえ。何、少々作りすぎてしまっただけで、別に君のためにわざわざこしらえたものじゃない。遠慮する必要はない」


「え? いいんですか? ありがとうございます」


 俺がお礼を言うと、「気にするな」と言いつつ、おじさんは頬を少し赤くした。


***


「どう? レン」

「論外だわ。文章云々より、そもそも登場人物が男しかいないから絵面が悪い」

「まぁ、可愛くはないよな」

「そりゃそうだろ」



 完 



◇◇◇◇◇

 

 疲れました。

 全てに。

 ああ、かわいい女の子に甘い玉子焼きを作ってもらいたい。

 あーんしてほしい。


 そう、俺は玉子焼きは甘い派なんです。

 知らなかったでしょ?

 知らなくても地球は回るんですよ。

 これを「俺の存在ミジンコ理論」と名付けました。

 



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