パパと娘の天国と地獄の子育て

ナオ船

第1話 食事をしない娘

 いま現在、サンタクロースに願い事をするとしたら、「娘がひとりで食事をしてくれますように」というに違いない。


 それぐらい、うちの4歳の娘は自分で食事をしない。家で食事の時間になると私のそばにすり寄ってきて「食べさせて」と言ってくる。


 もともと、娘は自分で食べていた。しかし、下の子である赤ちゃんが離乳食を食べ始めて少したったあたりから「食べさして」が多くなった。


 この光景が発動したときは「これが!?赤ちゃん返りというやつか」と思い、状況を楽しみながら食べさせて上げていたが、次第に徐々にエスカレートしていった。


 最初は頻度が少なかった「食べさせて」が毎回となり、終いには拒否をすると激しく癇癪を起こして手がつけられなくなってしまったのだ。


 ちなみに、食べさせるのは基本的には私のみで、妻は手伝わないので、私が居ないときは自分で食べているようだ。


 また、通っている園の給食は自分でパクパク食べているらしい。外面ばっかり良くなりやがって。


 「どうせ、大きくなったら自分で食べるんだから」、「厳しく叱って自分で食べさせた方が良い」などの意見がネットで調べると出てくるが、どれが正しいのかは分からない。


 おそらく、どれも正しいのであろう。うちの娘には何が合うのが重要なのだと思う。


 今日も仁義なき食事戦争は続く。

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