ありがとう

「はぁっ・・はぁっ・・・」

息を切らした私が膝に手を当てている。


振り向くと。

貴方がゆっくりと近づいているのが見えた。


幸せな瞬間。


私の思い込みかもしれないけど。

追いかけてくれる貴方が嬉しくて。


私は。

泣きだしそうになっていた。


少女の日のように。

無垢になっている。


そう。

今、私は。


貴方の前で。


無垢な。

少女に。


戻っているのです。

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