第19話
「
シャムシールは油断していた。風の魔法は切り裂きそして、吹き飛ばす。眼の前のやつに負けるとは一瞬たりとも思わなかった。
「一様名乗っとくっすか、私の名前はキンモクセイっす」
キンモクセイは、再びウィンドストライカーを振るう。
「この距離では、斧は当てられな……」
しかし、シャムシール当てるのがキンモクセイの目的ではなかった。斧を地面に叩きつけ、その反動で自身の身体を浮かせたのだ。
「自分を持ち上げるなんてとんでもないが、撃ち落としてくれる
その攻撃は、斧によって防がれた。まるで扇風機の風をウチワで仰いでいるかのように。
「
その無慈悲な一撃は高台にいた。シャムシールを叩き落とすには、十分な威力だった。
「歯の一本でも、折ってやろうと思ったすが」
シャムシールが折れたのは歯の一本や二本ではなく、プライドそのものだった。
「もういい!ここからは俺も本気だ!」
明らかに口調が荒くなった相手など、キンモクセイはそこまで気にしてはいなかった。自身の力を試すその絶好の機会であったからだ。
「神滅波動全開!!!」
神滅波動、それはキンモクセイが修行の末に編み出した。いわば波動の境地であり神をも滅ぼさんとする波動の覇道である
「さぁ全力でぶつかるっすよ!」
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