【第32話】ひより日記

 もう! 店長はツンデレのツンだけですー! 


 ──しまった。最初に気持ちが先行して書いちゃった。図書館での出来事なんですけど、どこから書こうかな。


 1月3日に魔法の書店へ行ったら、閉まっていました。今年から4日から営業と張り紙が……仕方ないので図書館に行きました。


 そうしたら店長に鉢合わせですよ。


「わっ、ごめんなさい」

「いえ、こちらこそすみません」


って、お互い会釈をしてしまったのでスルーできない鉢合わせです。


 普段、大学終わりにアルバイトとしてしか接していないので仕事以外で会うのは、お互い気まずい。


 よく図書館来るのか? と聞かれたので答えました。


「えっ、いえ。魔法の書店、今日行ったら休みだったのでこっちに来ちゃいました」

「……知らせたと思ってた。ごめんな」 


 こういうやり取りがあって、謝られました。私の言い方が嫌味だったかもと、ちょっと反省。そして店長の正直に謝れる所が嫌いになれないところ。


「そういうときありますよ! あの、えっと、店長も本を読むんですね」

「俺が読むのは料理雑誌とビジネス本だけどな」

「へ、へ〜」

「…………聞いといてなんだ」


 真顔はやめてほしい。意外だったんだもん、リアクションが取りづらかったのは許して欲しい。


 この間まで、お店のBGMを変えたり協力してくれて、少しずつ店長との距離が近づいているのかなと思いますが……仕事以外だとこうして私達はギクシャクしてしまう。


「八木はどんな本を読むんだ」

「私は最近、文学にハマってて夏目漱石とか……」

「八木が文学!? 読めたのか」

「な、なんですか失礼ですよ〜書店を盛り上げるために、次は文学コーナーのPOPや宣伝強化したいんです〜」

「諦めてなかったのか、赤字ギリギリだぞ」


 まあ、結局いつもの喧嘩みたいなやり取りをしてお互い図書館で別れました。


 最近優しいなんて思ってたら、たぶん店長はツンデレのツンですよ。


 店長とは初めて会った時より、会話も出来るようになって嬉しいですが……やっぱり書店の方針については譲れない。


 ちょっとだけ認めてもらえるようになったので、今後も頑張ります。店長をツンデレにしてみせます!


 って、何書いてるんだろう私。あ、そうだ今年の目標を書かなきゃ。まず一言で……


『ビビッときたら、筆が進むまま書こう!』


【今日のつぶやき】

 皆さま今日もお仕事、学校お疲れさまです! 最近は日本最古の小説を書いた、紫式部の人生ドラマが始まりましたね。教えてあげたいですね~今なら香り付きペンがあって、色も多彩でエモい色だと!


 平安時代では、お香が娯楽の1つで、調合して自分の香りを作っていたそうですよ。おしゃれさんですね!



 これにて、ひより日記は一時終了となります。次回まで皆さまお元気で!



【特殊あとがき】

 本書は、ほぼ虚構楽園フィクション パラダイスです。小説はフィクションであり、実在の人物や団体などとは関係ございません。少しでも楽しんで頂ければ幸いです。 


 皆さまとの出会いに感謝。書く人も読む人も、あなたの明日が晴れますように。様々なことにチャレンジして、人生を楽しんでくださいね。私は応援していますよ。


 noteでまた書き溜めたらカクヨムでまとめて毎日投稿となります。お付き合い頂きありがとうございました。


次回までお元気で!

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毎日投稿【ひより日記】1話1分で読めるシリーズ 真塩セレーネ(魔法の書店L) @masio33

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