第13話 ポイント

さあ! 待望の女神ポイント確認だ~!


紙の文字『女神ポイントの残りを確認しますか? はい ・ いいえ 』

の はい を押す。

文字が変わる。

『女神ポイント

  初転生ポイント   +100

  絆を切る      -500

  絆を永遠に切る   -5000 

     合計     -5400』

「!?」

「!!!はぁ? ちょっとまて!!!」

「!!!なんでマイナスだよ!!!」

思わず大声が出た。

おい、マイナスってなんだよ。てか消えちゃう? おっさん女神、あっさり消えちゃう? うおおお! 机をベルトに変形させないと! って、できないじゃん! 半透明だと出来ないじゃん! だめなの? 消えるの? 死ぬの? エンディングじゃない?

「おいこら紙! マイナスってなんだよ! ……俺、しぬ、の……?」

紙の文字が変わる。

『女神ポイントは現在マイナスです。頑張って返済しましょう』

ん? 返済?

『足りないポイントは女神銀行から貸付かしつけられます』

あーっ!! あーっと! こりゃ、あれか?! どうぶつのなんちゃらパターンか?

『女神銀行は無利子無担保無期限の優良銀行です』

あーあ。決定。なんか糞むかつく顔がちらつく。

くっそ。動揺して損したわ。

つーか次、肉体になったとき、絶対あのベルトとかカード、作っておこう。ベルト作ったからって、時間を自由に出来るかどうかわからんけど。

それにしてもいきなり借金生活かよ。くっそ。完全にしてやられてる。

マイナス女神ポイントでいろいろ弄れないだろうが! マイナポイントちゃうぞ? マイナスポイントやぞ? だめだろうがっ! あっちもだめだけど!

……。ふう。

それに初転生ポイントが+100? 結構もらえだが、もしかして二回目からもしかして減るのか? もしか、しかして?

+10とかだと借金返済なんか絶望的だぞ?

「紙! ノーパソになれ! チャット出せ!」

しゅるしゅると机の上に落ちていく紙。剣一本分減っても机はまだまだでかい。3.5人分ぐらいの机、だろうか。

紙はシュタッとノーパソになる。

  {女神ポイント関連の情報を全部表示!}

{女神ポイントは現在アクセス不能です}

???

  {女神ポイントにアクセスするんじゃなくて、女神ポイント関連の情報を教えて欲しいのだが?}

{女神ポイントは現在アクセス不能です}

???

ナンカ ヤナカンジ。

  {初転生ポイントは+100だったが、二回目からはいくつ?}

{女神ポイントは現在アクセス不能です}

??????

うっそ、どうなってる?

  {女神ポイント関連の情報にアクセスするのに必要なものは?}

{女神ポイント関連の情報には女神ポイントが必要です}

うげ! まさか!

  {女神ポイントが無いまたはマイナスの時はどんなことがおきるか}

{女神ポイントが無いまたはマイナスの時は、女神ポイント関連の情報および女神関連の情報へのアクセスが制限され、女神ポイントの設定および変更、その他女神ポイントを消費するあらゆる行動が制限されます}

……。

なんで情報にアクセスできない?

意味分からんぞ?

消費できないのは、わかる。

だが、情報だぞ? なんで?

なんらかのセキュリティのせいか?

二回目がいくつ? ってそんなに重要な情報か?

おい!

おいおいおい!

糞女神! わけわかんねー設定、つけてんじゃねーよ!

……。

{女神ポイントは現在アクセス不能です}

……。

やべえ。

いきなり、詰んだんじゃね? これ。

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