第5話 5日目

「はぁ……やっぱ疲れるな」

 討伐依頼のあった犬型の魔物を十匹……ようやく駆除した。

 こんなのは冒険者が受けるような任務じゃない。本当に金がないやつが仕方なく受ける仕事だ。

「これで……いくらだっけ?」

 彼女もヘトヘトのようだった。

「……昨日の宿代くらい」

「はぁ? ……もっとデカい仕事受けない?」

 確かにその通りだ。割に合わなすぎる。

 とりあえず……また別の街へ向けて旅立つしかないだろう。

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