Artificial Natural

カンティア

第1話 プロローグ アンチューサ

誰かが教えてくれたんだ。


この世界は綺麗で、美しくて、

見とれてしまう世界だって。


それって誰なの?

誰だったんだろうね。

もう声も顔も身体も覚えてないや。

じゃあそれは誰でもないんじゃないの?

じゃあそれは嘘なんじゃないの?


嘘だったのかな。


嘘だよ。


じゃなかったらこの汚い世界はなんなのさ。


これを綺麗とみなしたのは誰だい?

イカれてるよな。どこかの誰かさん。

見てる?これが君が綺麗だといった世界だよ。

これを綺麗と見えるのならば、

貴方もあちら側の人間だ。

去れ。君は此処にいるな。


此処は、そういった願いや祈りを持ってして生きている。そういった意見もそういった思いも背負って全て嫌になってしまって作られたんだ。


僕1人の意見だけれどね。

僕1人の意見も誰かの代わりに乗せられていたり?


まぁ君たちがどうだっていいならどうだっていいや。

これからよろしくね。


そうだ。

お近づきの印だ。

名前を交わそうよ。


僕の名前はルドベキア。

ルドベキア・アステリド。


君の名前は?

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