名無しのデスゲーム

とがらし

第0話 集められる者たち

 ある所に一人の男が立っていた。その男は真っ黒なフード付きの服を着ていてフードを目深に被っている。その男の名前は名無し…この世の何でもない名無し。そして、その名無しはある路地裏に入っていった。名無しはその場から消えた。

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 まあ、そんな話を親から聞いたことがある。でも、その時子供だった俺にはよく分からなかった。まあ、今でもわかんないんだけどね☆…ん?俺が誰か分からないって?俺の名前は飯嶋涼いいじま りょうだ。それにしても俺は誰に話しかけてんだろうな!


 そんなことを考えていたとき、俺は…路地裏に引き込まれた。そして、俺の口元にハンカチを押し当てられた…そこで最後に聞いた言葉は…



【私を思い出せ】



 飯嶋「…は?」


 俺の意識は完全に途切れた

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 ???「さて、飯嶋涼を転送させたからこれで24人目か…」


 俺は巨大なモニターの前に座りながらそんなことを呟いた…そんなときある人物が部屋に入ってきた


 ???「おーい、綾姫っちー」


 綾姫「何だ?波瑠…うるさくするなら早く出ていってほしいのだが…」

 

 波瑠「えー、酷いなぁ」


 こいつは明日波瑠あけひ はる今回のゲーム解説役だ。


 波瑠は綾姫が持っている資料を見た。


 波瑠「何見ーてるの?」


 綾姫「これか?これは今回の全参加者が載っているリストだ。」


 波瑠はある一人の選手を見つめた。


 綾姫「この選手が気になるのか?」


 波瑠「え…い、いや…この子可愛いなーと思って見てただけ!」


 と、波瑠は近衛隊慶このえたい けいという選手を指差した。その瞬間俺は吹き出してしまった。


 綾姫「アハハハ」


 波瑠「うわっ⁉ど、どうしたのいきなりさ…」


 俺はこいつに面白い事を教えてやった。


 綾姫「こ…いつ…男だ…ぞ?」


 途切れ途切れだったが何とか伝えることは出来た。


 波瑠「……」


 綾姫「アハハハアハハハ」


 その後、その部屋には数十分間笑い声が響いていた。



 残り選手 30/30

 残り時間 ゲームはまだ始まっていません

 残り?? 7/7

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