6

 君を胸に抱いて眠りに落ちてしまったこともあったっけ……

 愛しい愛しい僕のかけがえのない君。


 virusのせいでこの狭い空間で過ごさなきゃいけなくなった。

 外出もままならない。

 孤独が僕に襲いかかって気が変になりそうさ。

 だけどね、君がいるから何とか持ちこたえているんだ。

 こんな僕の孤独な心を埋め合わせてくれる。

 君だけが救ってくれる。

 君だけが僕の拠り所なんだ。

 君無しでは少しも耐えられそうにないよ。


「ねえ、約束してくれるかい?」

 これからも僕の呼びかけに答えてくれるって。

 僕は何度でも君の名前を呼ぶよ。

「いいかい?」

 ──何度でも……

 ──何度でも……

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