慟哭
「ど、泥棒猫ぉっ・・・!」
埠頭に私の叫び声が。
空しく響きました。
「ひ、ひろぶみ・・・」
あの人、大久保利通が狼狽えた表情を見せています。
私の両手は。
ギュッと握りしめて。
あの人と。
アイツを。
睨みつけていたのです。
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