泥棒猫

進藤 進

沈む横顔

時折見せる。

貴方の仕草。


俯いた顔が切なくて。


後ろから。

抱きしめたくなる。


でも。

ぐっと、我慢する。


貴方に。

嫌われたくないから。


今も残る。

貴方の中の残像に。


負けるものかと。


思う私は。

愚か、なのでしょうか?


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