第19話 バズマザーズの「革命にふさわしいファンファーレ」はUnknownおすすめソング

2024/01/10、20時29分。


今日も俺はアパートに引きこもって強い酒を飲んでいる。と言っても度数9%の酒だ。でもここ2ヶ月くらい4%の酒しか飲んでなかった俺には9%でもパンチが強く、軽くほろ酔い状態になっていて気持ちがいい。酩酊までは行かない。若干眠い。酒は睡眠の質を下げるが、眠くはなる。すぐ寝れる。


バズマザーズの「傑作のジョーク」という曲を聴いている。メロディーも歌詞も最高。山田亮一は、稀代のメロディーメーカーだと思う。バズマザーズを知らない方は、いろいろ聴いてみてほしい。「ハイエースの車窓から」が一見さんの方にオススメ。イントロの時点でメロディーが素晴らしくて引き込まれるし、王道のロックって感じだから。「ハイエースの車窓から」はユーチューブにMVもある。


でも個人的に1番好きなバズマザーズの曲は「革命にふさわしいファンファーレ」です。音楽のサブスクにあるから、聴いてみてほしい。クソかっこいい。よく俺は出社前に聴いていた。「よし、やってやるぜ!!!!」って気分になれる名曲。


まさに“革命にふさわしい”曲。


「革命にふさわしいファンファーレ」は、めっちゃやる気が出るUnknownおすすめソング。


サビの歌詞がめっちゃ好き。著作権違反になるから書かないけど。


俺は今仕事を辞めてニートだが、ニートにも響く歌詞だと思う。つまらない自意識の檻なんてぶっ壊せ。


バズマザーズのアルバムは全部CDで持ってるくらい大好き。サブスク全盛の今の時代、CDなんて余程好きなバンドじゃないと買わない。新しいアルバムがいつ出るかは分からないが、出たら絶対買うし聴きまくる。



俺の好きな映画の一つに「ゴーストワールド」という映画がある。さっき、酒を飲みながら久しぶりにゴーストワールドを見ていた。やっぱり面白い映画だ。世界に馴染めない人とか、孤独な人や、ニートに見てほしい映画だ。


あと俺の好きな映画と言えば、ファイトクラブ。ファイトクラブに関しては昔から色々書いてるから、今回は何も書かない。


あと、「カッコーの巣の上で」って映画も好き。めっちゃ古いけど。精神科が舞台の映画だ。


あと「17歳のカルテ」っていう映画も好きだ。これは実話が基になった映画で、17歳の女の子が精神病院に入院していた時のリアルが映し出された映画だ。


あとは、クソ有名だが、「ショーシャンクの空に」とか「時計じかけのオレンジ」とか好き。


タイトルで釣られて「バージン・スーサイズ」という映画を見たが、大して面白くはなかった。バージンスーサイズを日本語訳すると「処女の自殺」


アマプラで色んな映画を見たが、最近はドキュメント映画ばかり見るようになった。


どうでもいお。



バージンスーサイズと書いたら、思い出した。俺の友達が2020年に自殺した事を。


もう俺は彼女と何のおしゃべりもできないし、もう一緒にゲームもできない。もう一緒にAPEXできないし、もう一緒に酒も飲めないし、もう一緒にドラッグもできない、もう一緒にタバコも吸えない。


いつか俺が死んだら、おまえに会いに行く。もうしばらくあの世で酒を飲んで待っててくれ。


あの世でも一緒にゲームして喋って酒飲んでタバコ吸って合法ドラッグきめようぜ。


楽しい事、気持ちいい事をあの世でもやりまくりたい。


高尚な人生の目的なんて俺には無い。とにかく気持ちいい事がしたいだけ。楽しい事がしたいだけ。そのためには苦痛をある程度受け入れる覚悟もしている。


去年、俺はかなり本気を出して就職して働いていたつもりだった。だがすぐ鬱が悪化してしまい、退職した。彼女にも振られた。


俺の本気なんてこんなもんか。


本当はバリバリ働きたいし、また彼女作りたいが、俺の脳と心がそれを許さない。


発達障害や精神疾患を1発で治せる夢の薬がいつか誕生する事を願う。でもそんな夢の薬は、何百年も経たないと生まれないと思う。


脳というデリケートな部位を扱う精神医学は、ここ数十年でやっと少し進歩し始めた。「ロボトミー手術」がノーベル賞を取ってしまったのは黒歴史だと思う。割と最近まで、精神障害者は各国で人体実験の被験者として道具みたいに使われていた。数十年前までは、俺みたいな奴は人間扱いすらされなかった。


人間の脳にはまだまだ謎が多い。


「火事場の馬鹿力」的な出力を常に発動できたら、俺は普通に働けるかもしれない。俺の脳には秘められた力がまだまだある。でもなかなか扉が開かないだけ。


余談だが、俺は障害者手帳の2級を持っている。良くて3級かな、と思っていたが2級だったので少し驚いた。それだけ主治医が診断書を詳しく丁寧に書いてくれたという事だ。



俺は朝7時から車を走らせて24時間営業のドラッグストアに行き、9%の500mlの缶チューハイを4本買った。今日はこの酒を飲んで、アパートで引きこもって過ごす。


酒は俺の癒しだ。


こうして文を書いて、読んでもらう事も癒しだ。



俺は最近、大人の発達障害者の動画をよく見ている。意外と女の人は結婚している人も多いが、男の場合、仕事を転々としまくって最終的にニートになる人が多い。


大切なのはニートになってからの話なのに、そこから先を扱っているドキュメンタリーが無い。


発達障害の当事者がドン底からどう生きるのか、マニュアルなんて無いし、まず同じ発達障害でも症状は人によってかなり違う。


例えば俺はASDだけだが、中にはASDと ADHDを併発しているタイプの人もいる。


俺はASDの症状がかなり強いタイプだ。でも不注意や物忘れや多動性は全く無い。


もし俺とリアルで会ったら、あまりの俺の大人しさにビビると思う。俺はめっちゃ静かだ。



俺の孤独な生活はロックによって支えられている。音楽、バンドがこの世にあってよかった。


風呂に入る時以外はずっとイヤホンをしている。


俺は音楽に人生を救われた。引きこもりがライブハウスに何度も足を運ぶくらい音楽に熱狂した。


烏滸がましいかもしれないが、俺もいつか孤独な誰かの人生を救えるような人間になりたい。


とりあえず俺は、ドラッグストアの募金箱に小銭を入れた。






20話に続く

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