彼女いらなすぎて逆に彼女めっちゃ欲しい【連載】

Unknown

近所のドラッグストアに行って店員に「14番のタバコを1つ下さい」と言ってタバコを買った。青のラッキーストライク。450円と安かった。俺はタバコの細かい味の違いなんて気にしない。うまけりゃ何でもいい。

深夜、タバコ吸いながらスマホ片手にこの文を書いている。

俺はもう彼女なんていらない。冷静に考えたら、俺はゴミすぎる。ヤニカスだし性格も悪いしデリカシー無いし人間性も崩壊している。ついでに金も無い。ついでにそのうち正社員を辞めて無職に返り咲く。とにかく俺は人間としてゴミだ。でも最近まで彼女いたから顔は普通だと思ってる。あと俺は1人暮らしだ。

俺は全く彼女がいらない。でも彼女がいらなすぎて逆に彼女がめっちゃ欲しい。

彼女がいらなすぎて逆にめっちゃ彼女欲しいかもしれない。

そのうち仕事辞めたら、その日暮らしのフリーターになる予定だけど、それでもよかったら俺の彼女になってくれ。

なんて事をここに書いてもしょうがない。ここは彼女募集サイトではないからだ。

カクヨムは小説投稿サイトであり、彼女募集サイトではない。でも何年か前、俺はカクヨムで知り合った女の人とリアルの世界で会った。緊張しすぎて俺は石になった。今もよく覚えてる。向こうはまだ俺のこと覚えてるのかな。もう忘れただろう。

みんな（俺も含む）、意味の無いものに意味をつけようと必死だ。

人生に意味は無い。意味が無いから、必死に意味らしきものを探している。だが俺の命に意味は無い。意味を求める事に意味が無い。生きる事は意味が無い。黙祷は意味が無い。金を稼ぐ事は意味が無い。死ぬ事には意味が無い。愛し合う事には意味が無い。生殖には意味が無い。

彼女がいらない。彼女がいらないから、逆に彼女がめっちゃ欲しい。俺はうさぎなので寂しいと死ぬ。

でももう正社員で働ける自信ないから、彼女なんて諦めるしかないか。

どうせ世の中金なんだ。ピュアな恋愛ができるのは若いうちだけだ。俺はもう27歳だが、精神年齢は10歳くらいだと思うので、実質未成年だしまだまだ若い。

あと、「うさぎは寂しいと死ぬ」という情報は真っ赤なデマである。うさぎは寂しいだけじゃ死なないよ。

◆

俺は寂しい！！！！！！！！！！！

もう毎日がエブリデイだ。

もう気が狂うほど気が狂う！！！！！

毎日寂しい。　！、！！！！！！

たばこがうまいぜ。耳の中で流るるロックが気持ちいい。もう気が狂うほど気持ちええんじゃ。もう気が狂うほど気が狂うぜ。

わたし、Unknown。とても寂しいの。もう気が狂うほど気が狂う。

俺はもう全てを諦めている。何も期待してない。意味が無いからだ。

カクヨムってなんなんだ？　俺はここにいるべきではないが、どこにも行く当てがない。小説が好きなわけでも創作が好きなわけでもない。

Boys be ambitious……。ふーんえっちじゃん我が友よ冒険者よ。

我輩は生きたコウモリとタランチュラしか食わへん。我輩は悪魔やからな。

◆

俺は自分をかっこいいと思ったことは1ミリもないが、そこまで絶望的な外見ってわけでもない。

外見でいじられたことはある。

小学生の頃、友達に顔のほくろの多さをいじられて「Unknownって顔に夏の大三角形あるじゃん！！！！！」とか言われた。

顔にアルタイル、デネブ、ベガがあるなんてロマンチックすぎるぜ。

高校の時の野球部の先輩からは「お前ってポケモンのカイリューにめっちゃ似てるよな」とか言われた。

当時、俺は「正直カイリューだったら別にいいな」と思った。カイリューはかわいくて優しそうな顔をしているからだ。

（だが、カイリューのような無害そうな外見とは裏腹に、実際の俺は金と暴力と性に支配された凶悪な男である。街で強そうなヤクザと目が合うと「おい、てめえ何こっち見てんだ！　ぶっ●すぞ！」と怒鳴って相手を一方的に殴りまくって財布やスマホを奪い取る。あと、俺の全身にはエヴァンゲリオン初号機のタトゥーが彫られている。そして、この世の全ての店員に常にタメ口を使う。ほんの少しでも店員の手際が悪いと「てめえ舐めてんのか！　今すぐ店長連れてこいや、このシャバ僧が！」と恫喝する。そして店長をボコボコに殴り、更にレジから金を奪って逃走し、そのついでに畑から野菜を盗み、小さい子供達が笑いながら作ってる雪だるまやカマクラを蹴って破壊し、選挙ポスターにうんこの落書きをして、賽銭箱から金を盗み、ついでに日本全国のお地蔵さんを蹴っ飛ばし、シメに日本全国の墓を破壊する。その結果、捕まったその日に裁判が開かれ、開廷5秒後に俺は死刑判決を言い渡されたが、刑務所の壁を破壊して脱獄し、今に至る……）

ワイはそういう人間や。夜露死苦。

2話に続く