🌸赤い眼鏡と4弦のマシンガン🍒〜『ねぇ、バンドやろうよ！』恋と仲間と音楽と！！〜

第7話 緊急事態！

　マリアさん（Dr）はライブが終わって酸欠で倒れたらしい。狭い店内であれだけ激しい演奏してたもんな……。大丈夫かな？

　そして最悪な事に倒れた時に右足を捻ってしまったらしく、立ち上がる事が出来ずに担架で運ばれ、エリスさん（B）が同乗して救急車で病院に直行した。

　最悪骨折とか？……じゃなきゃいいけど⤵︎

　※

　俺達は救急車を見送った後、騒然となっている店内の客を帰して、後片付けを始めた。

　「未来ちゃん、……ゴメンね。五人中二人居ないとなると日曜日はちょっと難しいわね。

　……せっかくのチャンスだったけど今回は謝罪して辞退させて貰うわ」

　流石にライブ直後で疲労が見えるジャンヌさん、ウイッグは外していたがステージ衣装のまま未来姉に頭を下げていた。

　「そんな……、私はまだ何もしてないですから謝らないで下さいよー！　

　それより、……プロの人達ばかりの所に出られるチャンスなのに、本当に辞退するんですか？」

　「リズム隊が二人居ないってなるとちょっとね……未来ちゃんならエリス（B）の代わりは務まるだろうけど、マリアの代わりは今から探すなんてとても無理だわ」

　ジャンヌさんは未来姉の肩をポンポンと叩いて無理に笑ってみせた。いつも気高くて、カッコいいジャンヌさんがあんな風に……。

　そしたら未来姉が、

　「悠真っ！　ドラムセッティングして！　今から二人でロットの曲やるよっ！　ジャンヌさん見てて下さい！

　私達の演奏見てから辞退するかどうか決めて貰えませんか？」

　……っ！！　マジか未来姉っ？

　でも、これってマリアさんに恩返しするチャンスだよな！

　「OKっ、未来姉っ！　

　ジャンヌさん見てて下さいっ！　マリアさんの為にも俺っ、頑張ります！」

　俺はパンパンッ　と、ほっぺたを叩き気合いを入れてジャンヌさんにサムズアップした。

　「あなた達…………。分かったわ！　

　それならミーシャ（Key）とアリエル（G）も呼んで見させて貰うわ」

　そう言ってジャンヌさんは楽屋に戻って行った。

　※

　しばらくして衣装を着替え、メイクを落として私服で楽屋から出て来たジャンヌさん、ミーシャさん、アリエルさん達はカウンターでドリンクを飲みながら、俺達の準備が終わるのを待っていた。

　「ジャンヌ、リズム隊二人よ？　……ぶっつけ本番なんて大丈夫なの？　そこまでして無理に出演する事ないと思うわ」

　ミーシャさんが不安気な顔で言うと、アリエルさんも、

　「みっくは上手いの分かってるけど、……悠真くんはどうなのかしら？」

　ジャンヌさんは二人を見て『ふふっ』っと微笑みながら、

　「まぁ、ドラムに関して普段あんまり人の事褒めないマリアが褒める位だから大丈夫だと思うんだけど……、楽しみだわ♪

　……でも、あまり無理して私達のわがまま聞いてもらうのも悪いわよね。

　今回は聞くだけ聞かせて貰って、やるって言ってくれる二人の気持ちだけ受け取りましょ！」

　つづくー！

　本編はここまでっ♪

　🌸読んで頂きありがとうございました🍒

　　コメントの返信は日曜日になります

　🎸ここから先は補足&雑談コーナー🎸

　次話と分けたら短めになっちゃった⤵︎

　さぁ緊急事態です。流石にリズム隊が居ないとなると普通は辞退するでしょ？　今回Charlotteは突然組み込まれてしまったので辞退する事も出来るだろうけど、他のバンドはメジャーデビューしてるからちょっと印象悪いわよね。

　まぁみっくは出る気満々だけどねー！　悠真もちゃんと叩けるんだぞって所を書きたかっただけだったりする（笑）

　ゴメンね、マリアさん。その内ちゃんと出番あるから許して！

　🎸🎸🎸読み飛ばしていーです！🎸🎸🎸

　作中度々出て来る『高速スラップ』ってなんぞや？　と思って読んでる方、私はギター弾きですけどコレを書く為に勉強しましたよ、ふふっ♪

　あっ、……ベース弾きの方も読んでるんだった（しろめ）

　コレが高速スラップです↓

　https://youtu.be/805c6uSTMsY?si=WxRqOADM_6RzaofI

　ベースは通常ピックで弾くか指で弾きます。

　『スラップ』は指でベースの弦を引っ張ったり、叩いたりする動作を組み合わせた演奏方法です。

このうち、人差し指で弦を引っかけてはじく動作を「プル」、親指で弦をたたく動作を「サムピング」と呼びます。

　サムピングでは、親指で低音弦をたたいて振動させ、音を出します。打楽器のような音が出るのが特徴です。

　サムピングの基本形は、右手を握った形で親指を立てた形です。音を出す際には、親指の第一関節の側面を弦にあてるイメージとなります。

　プルは人差し指で高音弦を引っかけて、垂直方向にはじくことで音を出すプルでは、サムピングに比べて派手な音が出やすい傾向があります。

　弦を下からすくいあげるようにして演奏するのがサムアップです。

　サムピングとサムアップを組み合わせることで、エイトビートの演奏も可能です。

　ロータリー（奏法）とは、サムダウンとサムアップ、プルの3つのテクニックを組み合わせたものです。

　……と、ググると書いてあります（笑）