第19話
兵士達がスケルトンをに攻撃を仕掛けようとしたタイミングでゴブリン達が動き出した。
兵士達の退路を塞ぐように動き挟み撃ちの形だ。
兵士達は陣形を変更し円陣を組む。
スケルトンを相手にしている兵士達は時間を稼ぎ、ゴブリンと対峙している兵士達がゴブリンに襲いかかる。
ゴブリン達も果敢に攻撃を仕掛けるが相手にならず1匹、また1匹と倒されてゆく。
そして、後顧の憂いを絶った兵士達がスケルトンに襲いかかる。
スケルトン達も奮戦するが兵士達の敵ではなかったようで全滅してしまった。
しかし、安心しているところにスライムが上から落下する。
落下したスライムは兵士達のヘルムにしっかりと食らいつき酸素を奪ってゆく。
最初はもがき苦しんでいた兵士達であるが冷静にスライムの核を破壊して脱出した。
魔物のストックはあるが得られたDPは少し赤字といったところだ。
その後も、潜んでいた魔物達が兵士達に襲いかかるが十分に警戒した兵士達は冷静に魔物を倒していった。
安全を確認した兵士達は入り口に戻りだらけきっていた鉱夫達に声をかける。
鉱夫達は兵士に守られながら鉱山の採掘作業に入った。
ヒイロは得られたDPで魔物の渦を追加する。
今回、追加した魔物は草原地帯用の牛の魔物ホーンタウルスだ。
角が発達しておりその突進は恐るべき破壊力を秘めている。
まだまだ6本腕のスケルトンを突破されることはないだろうが草原地帯と森林地帯の魔物は全然足りていないので突破されないうちにダンジョンとしての体裁を整えなければならない。
時間が経ち人間達が鉱山地帯から撤収する。
遠見で観察していたが採掘された鉄はかなりの量だ。
兵士達と鉱夫達は街に戻るのだろう。
リアカーに鉄鉱石を満載し帰路についた。
実は鉱山地帯は人間の接待用のエリアと隠しエリアとに分かれている。
隠しエリアでは今もスケルトンとゴーレムがヒイロの取り分として採掘を続けていた。
棍棒はダンジョン内に残っていたのでゴブリン達に回収させ失った剣を錬金術で追加生産しておく。
他にやり残したことはないかと考えているとダンジョン内に侵入者が入ったことがわかった。
遠見で確認してみるとどうやら1匹の蝙蝠のようだ。
だが、どうやら普通の蝙蝠ではないようだ。
ヒイロは出迎えるためにダンジョンの入り口に移動した。
相手の蝙蝠は驚いたようにヒイロを観察している。
「ようこそ、我がダンジョンへ」
ヒイロは余裕を持って話かけるのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます