第6話
遠見でゴブリンと兵士達の戦闘を観戦している。
兵士達は練度はそこまで高くないらしくちらほら陣形に穴が空きゴブリンが棍棒で殴りかかるが鉄製の防具に阻まれ有効打になっていない。
有効打にはなっていないが衝撃に動揺して槍捌きに乱れが出て感情がDPへと還元される。
ゴブリン達を全滅させては収支が合わないため洞窟の中へと撤退するように指示を出す。
釣られて歩調を乱そうとしたところを指揮官が統制して体勢を整えてからゴブリンの後を追ってくる。
兵士達は洞窟を包囲した状態で数人を偵察として洞窟に送り込むことにしたようだ。
偵察として送り込まれた兵士は慎重に進んでくる。
逃げ込んだゴブリンと剣を装備したスケルトンに迎撃をさせる。
スケルトンが現れたことに驚いたようだが冷静に槍を構えて迎撃することにしたようだ。
相手の兵士は槍でスケルトンを突くが多少骨を削られても意に介さずスケルトンは距離を縮め剣を振るう。
ゴブリンも小さい体を生かし兵士の足に棍棒叩きつける。
いずれの攻撃も防具に阻まれて決定打にはなっていないが状況は不利だと判断したのか兵士達は撤退していった。
◆◆◆
「偵察ご苦労だった。戻ってくるのが早かったが中はどうなっている」
「はっ。逃げ込んだゴブリンと剣を装備したスケルトンに遭遇しました」
「我々が受けた任務は巣くっているゴブリンの討伐だが気になることもある。このまま洞窟を包囲した状態で伝令を走らせ指示を仰ぐ。交代で休憩を取り体を休めるように」
「了解しました。手はずを整えます」
◆◆◆
兵士達は洞窟を包囲する形で待機しているものと野営の準備をはじめた者。
集団から離れ街に向かう二人組に別れた。
ダンジョンの入り口に当たる森地帯は将来的に露天商などが店を構えそこからDPを回収する為にダンジョン化したもので今は兵士達が居座って少量ではあるがDPを生産してくれて助かっている。
戦闘で得られたDPと合わせて拡張済みのエリアに森の属性を与える。
贅沢を言えば森に適正のある魔物の渦を購入もしたいところだが残念ながら手持ちのDPでは足りないので仕方ない。
DPを支払って森の属性を与えられたフロアには色々面白い物が生成される。
兵士相手に力不足の露呈したゴブリンの戦闘力を補うため薬品を調合することに決めて森地帯の探索をはじめた。
数が増えて待機させていたゴブリンに現物を見せて採取の手伝いをさせる。
DPに余裕があれば上位種の魔物の渦を購入も考えたいが今は余裕がない。
将来的には魔物に経験を積ませ上位種への進化もさせていかなければならない。
初期のダンジョンはしなければならないことがいっぱいで忙しいが楽しくなってきたなと思ったのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます