きらめく鉱物文学

松田夕記子

1『あたまにつまった石ころが』キャロル・オーティス・ハースト


 ――鉱物にまつわる作品を集めてみよう!



 絵本『あたまにつまった石ころが』

 作: キャロル・オーティス・ハースト


 あるところに石好きの男がいた。

 家のなかの棚は石でぎっしり。

 周りの人は「そんな石ころ集めてどうするの?」という。


 だが、後にその鉱物知識を活かして、博物館の鉱物学部長になり、やがては博物館館長となる……。

 鉱物マニアにとっての、絢爛たるサクセス・ストーリー!


 だけど、鉱物マニア以外には、ちっともうらやましくない人生(笑)



主人公「うはは、石、石、石だ……! この石はワシが掘り出したんじゃ。みんなワシのものじゃあああ! 誰にも渡すものかあっ!」


周りの人「いらねーよ」

みたいな。


 金、女、酒のかわりに、結晶、岩石、粘土鉱物な人っていうことですね。 

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