第5話 君と同じ人と再婚
(君と同じ人と再婚)
「誰か一緒に付いて行ってくれる人はいないのかね。この機会にどうかね。再婚は……」
再婚、医局長のこの言葉を聞くまで一度も考えたことはなかった。
君以上の女性は多分見つからないだろうから……
でも、本当に君そっくりの女性が現れたら、もしかすると、君と出会った、あの時と同じように一瞬で恋をしてしまうかもしれないけれど……
私は、まだ君と一緒に、この世界で生きているんだよ。
「再婚も考えなくはないですけど、今はそれどころではないですから。亜希子の敵をとらなければ、僕の気が治まりません!」
「それじゃ、また家で良一君を預かろうか? どうせ娘が二人いるんだ。一人増えても変わらんよ」
「本当ですかっ! それは本当に願ってもないことです。これで何の気兼ねなく研究に打ち込めます。必ず成果を出して帰ってきますから!」
でも、多分お前はあーちゃんとこの家からは離れられないだろうな……
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます