第22話 企画を調整中。自己出版の新たな可能性へ

 現在、次の書籍の企画を調整しております。

 これは決して次に作る本の構想が全く浮かばなくて考えあぐねているといった話ではありません。企画に上がっていて、なおかつ書籍化できる状態にあってあとは出すための編集にすぐにでもとりかかれる原稿だけでも最低2冊分、カクヨムはじめ原稿から早速取込んで編集段階に持っていける題材はさらに数冊分とあり、要はどこに優先順位をつけてスタートしようかと、そんな状態であります。


 今述べたことを総合すれば、つまり、こういうこと。

 やるべきものもやれるものもたくさんあるのだが、次にスタートすべきものをどれにするかで頭が回り切れずに困っている状態。

 ならば、どれでもいいから手を出したらどうだと言われればまあその通りなのですが、一方で読まねばならぬ本もたくさんあるし、インプットや取材もやっていかねばならない状態でもあるわけね。

 そうなると、次への手が打てない。

 ある意味、パソコンが固まっているような状態です。


 この状態を逆説的に例えてみるなら、こういうこと。

 短詩形のように「型」のできていないところで、その「型」を作って何か詩を作れと言われているような状況。

 ついでに言えば、そろそろ年度末に向けて年末調整に確定申告、会社の決算業務などが始まるため、こればかりというわけにもいかないという気持ちがあって、仕事がさらに進められていないというのもなくはないです。

 現に昨日19日の金曜日、確定申告の用紙が税務署から届きました。


 案外、人間って、こういう状態になると手が「停まって」しまうものですね。


 もっとも、やるべきことがある程度明らかになったら、あるいは優先順位を明白にできたあかつきには、どんなに忙しくても合間を縫ってこの際とばかり仕事を進めていけるというのもあります。

 逆に言えば、暇な時期に今さらという感じで仕事が進まなくなることもありましてね、それよりはむしろ、いい状態なのかもしれません。

 しかし、自分でも不思議なことに、パソコンからできるだけ離れるようにしていろいろやってみると、案外、これまでできなかったようなことがスッとできるようになったり、別の視点から物事を見られるようになったりもするものです。


 実は昨日、既に出版社を通して出版している養護施設シリーズの収録している話の前後を描いた物語をまずは自己出版していければということで、出版者様に出版権の問題等を問い合わせたところ、特に覚書等の必要はないとの回答をいただきましたので、こちらも企画を整理して詰めていくことができるようになりました。

 すでに書き置いているものもこちらカクヨムにもありますし、掘り出せばワードのベタ打ちの中にもあります。なかには数年前に書いているものもあって大いに加筆修正を必要とされるものも少なからずあるでしょうが、それはそれ。


 一応、私の文章、よくお読みいただいている方によれば、小説を最初に書籍化した頃に比べて文章自体は読みやすくなっているとのお言葉をいただいております。

 そんなわけで、あまり慌てずに次作に取り掛かろうと思っております。


 次回もしくは早いうちに、自己出版の更なる可能性について論じさせていただきます。私が以前より描いているノンフィクションの原稿がありまして、それについてのお話。こちらは書籍化の話も進めておりましたが、昨年取材があまりできておりませんでしたので、進められていない現状があります。その現状を打破するために、この「自己出版」という手法を使おうという企画です。

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