2年生 3
そろーっと押し入れを開けて様子を見ようとしたらアレックスが居てびっくりした。
アレックスは「しー」と言って私に声を出さないように言った。
私は頷いて静かにした。
アレックスが耳元で「かくれんぼにスリルがあったら楽しいでしょ?ジュリちゃんだけ特別だよ」と言って小さいボールみたいなものを私の下着に入れた。
その間もなっちゃんが宝物を探してるのが音でわかって私はすごくドキドキしていた。
アレックスはそれだけすると元の場所に隠れた。
私は下着の中にあるソレに違和感を感じながらも大人しく押し入れに隠れていた。
なっちゃんが階段を上がる音がした。
宝物を見つけたのか、宝物が2階にあると探しに来たのかは分からないが私は息を殺してじっとしていた。
なっちゃんが2階の扉を開けた時、下着の中でソレが震え出した。
私は飛び上がりそうになったのは何とか抑えたが、心臓はバクバクだった。
ソレはすぐに止まった。
しばらくしてなっちゃんがアレックスを見つけて、宝物を隠したのは私だったので鬼はなっちゃんのままという結果になったが時間なので続きはまた今度になった。
なっちゃんとバイバイしてからアレックスの所に行くとまたソレが下着の中で震え出した。
私はびっくりしてアレックスを見た。
「ジュリちゃんは良い子だね、ちゃんと気づかれなかったの偉いね」と褒めてくれた。
人に気づかれないようにするゲーム、それは違う事にも役立つからと教えられた。
父に殴られた時に痛くても反応しないようにする事。
泣けば泣くほど殴られるのでそれは私にとって覚えて損は無い事だった。
「ジュリちゃんに痛い思いをさせて教えるのは嫌だから玩具を使って楽しく覚えようね」アレックスはそう言って毎日の様に練習時間を作ってくれた。
近くのコンビニに行く時だったり、お買い物に行く時だったり。
練習の成果もあって私は夏休みが終わる頃には完璧に何も無いフリが出来るようになった。
アレックスはそれ以外にも玩具を使うといつものマッサージがもっと気持ちよくなる事も教えてくれた。
今まで食べられていたソコに更に玩具を使われて私はすぐに頭が真っ白になった。
その度にアレックスは「ジュリちゃんは良い子だね、可愛いね」と褒めてくれた。
夏休みが終わるとアレックスは学校が終わってからお友達と遊ぶ時に玩具を下着に入れて行く事と新しいルールを作った。
私はちゃんと約束を守って遊びに行く前に玩具を下着に入れた。
でもアレックスが居ない時に玩具は動かないので慣れると気にならなかった。
どっちかというと下着から落ちないかが怖くてそれに気をつけてた。
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