よん
やがて おひめさまのいるくにに となりのくにが とつぜん せめこんできました
せんそうが はじまりました
それまでへいわだった このくには たたかいかたを わすれていました
ひとびとは どうすることもできずに にげまどうだけです
あっというまに たたかいのほのおは くにじゅうを まきこんでいきました
いつも おひめさまのそばにいた まほうつかいは
いつのまにか すがたを みせなくなっていました
「あのひとは とてもりっぱな まほうつかいです
きっと せんそうに かりだされてしまったのでしょう」
まほうつかいのいない おひめさまのへやは とてもつめたく ひろびろとしていました
おひめさまは まほうつかいに あいにいきたかったけれど
あいにく じょうずに あるくことができません
きっと まほうつかいの めいわくに なってしまうでしょう
だから おひめさまは まほうつかいを まちつづけることにしました
はやく せんそうがおわって まほうつかいが かえってきてくれないと
じぶんはきっと さみしさで しんでしまうと おひめさまは おもいました
おひめさまは まいにち ひたすらに まほうつかいが ぶじであるようにと いのりました
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