辛い過去に立ち向かい、幸せを掴むまで
小桃
始まりの章
第1話 親の借金で…
私は【アイマール.レジストリー】男爵家の長女として生まれた、黄色い瞳と緑色の髪が特徴的な5歳の女の子。
私には別の記憶が存在する事に気付いた。もう一つの記憶とは【藤原 愛音】22歳の大学生だったという記憶なの。
何故、もう一つの記憶の存在に気付いたのか?それは、親の借金のかたの為に私の身体を差し出された時に、相手の男から虐待を受けた時の衝撃で、藤原 愛音の記憶が現れたの。
「痛い!止めて!」
親から男の言う通りにするように言われて、必死に痛みに耐えていたアイマールだったけど、愛音の記憶が現れた事で、『痛いのが嫌だから止めてもらおう』と思ったので、男にお願いをしたのが逆効果となり、更に虐待はエスカレートした。
「ふっ、ふっ、いい反応だね〜!ほらっ」
更に興奮した男の手や足で、頬を打たれ頭を踏みつけられる。自分の判断の間違いに気付いたけど、痛みに耐える事が出来ずに泣きわめくしかなかったの……
「アイマールだったかな?君はなかなか才能に恵まれてると聞いてるんだよ。君の理魄はフォースらしいじゃないか羨ましい限りだよ」
男の言った【理魄】とはこの世界の力の象徴で、体内にある理魄に火水風土雷白黒の7つの属性のどれかを稀に宿す事があるの。
1つ属性を持つ者から順に【シングル】【ダブル】【トリプル】【フォース】【フィフス】【スィククス】【セブンス】と続くの。
私は火水風雷の4属性を持ってるので、男は私の理魄をフォースと言ったの。
「だけどね。私は才能豊かな貴族子女の理魄を砕くのが大好きでね。今日から君の理魄はゼロになるんだよ!」
男が私の理魄を砕くと言った。
私が『壊さないで』と懇願させてから、絶望へ突き落としたいんだと思ったので、何も言わずに黙り込む事にした。期待通りの反応をしなかった事に腹を立てた男は、私の下腹部に手を当てて言葉を放った。
「面白くない反応だ。激しい苦痛と共に理魄を砕いてやるからな!〚
男の言葉と共に下腹部に凄まじい痛みが走ると、叫ばずにいられなかった……
「あっああああああーーー!」
「はははっ〜、その反応だよ!もっと私を楽しませろ!〚
その後も、〚
大人の記憶がある私でもこの状況に耐える事が出来ず、
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