第3話 悩みを抱え

何をやらかしてしまったのだろうか

どこで間違ってしまったのだろうか

『なんでなんだよ...』

ユウを守るそれが父さんとの最後の約束だった

もう目覚めらんないかもな

『ごめん父さん...約束守れそうにないかもしんねぇ』


(レイ...!いるんだろ!返事してくれよ!!)

「俺が悪かったからさ...」

(俺が全部悪かったのかもしれない、勝手に嫉妬して、勝手に切り離して、そのくせまた戻ってきてもらおうとしてる。)

(誰を好きになるかは希道先輩の自由だから)

「俺が振り向かしてみせる」

「ユウ君!!」

後ろから声が聞こえる

「はぁ...はぁ...やっと追いついた。」

先輩はそういいながら微笑んだ

「なん...で...あんなに酷いこと言ったのに」

「そりゃあ、大切なゲーム仲間だからさ!」

(あんな事言ったのに...正直嬉しい...けど...)

「どうして雨の中走って来たんですか!!風邪ひくでしょ!」

「ふんっ!ユウ君に言われたかないもん」

頬をふくらませる

「うぐっ、そっそれは自分の事だからいいっていうか...」

「じゃあなんで私はダメなの?」

「それは心配だからで...」

「私だってユウ君心配だよ?」

「...ごめん」

「じゃあ私も雨に濡れていいよね!」

「それもそうだけど...酷いこと言ってごめん...」

「俺...俺、こんな事する...つもりじゃ...」

(あっやっべ泣きそ)

「いいんだよ、泣いても」

僕は頷いて全てを吐き出した


「それに私は怒ってないからね!!私の言い方が悪かったみたいだし」

「先輩は悪くないですよ」

「いや私が悪いよ」

「悪くない」

「悪い」

「悪くない!!」

「悪い!!」

「ぷぷ...ははは」

僕らは全力で笑った

悩みが吹き飛ぶほど

「あぁ、笑った笑った」

「うん!いい顔になったね。でユウ君何があったか話してくれる?」

「そうですね...わかりました。先輩には話します。」


《俺...いや俺達は二重人格者なんです。》

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