目覚め

アオイロノペン

「目覚め」

わたしは闇の中に横たわり

胸の中でパチパチ爆ぜる

真っ赤な心を眺めていた

それは黒い炭になり

やがて白い灰になった

そう思っていた


しかし朝が来て

わたしは目覚め

じぶんが柔らかな草の上に

横たわっているのに気がついた


風が吹いていた

ひとすじの髪がながれた

いちりんの花がさいて

わたしは思い出した

君が笑っていた


わたしたちは人間らしく

苦悩するけど

日が昇れば

こんなふうに

動物らしく

生を謳歌することも

知っているんだろ

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