よしてん～あるタクシー運転手のつぶやき～

第10話 有明とか青海とか

自分でいうのもなんだが、長い期間ヲタクをやっている。いや、今風の人たちは推し活とやらでグッズを買って作品の収益に貢献するのでアニメファンと自称すべきか。

アニメ放送の情報はいまでも定期的にチェックするし、平成初期には同人誌即売会にもファンミーティングなども参加していた。つまり、夏と冬の例のやつはいうに及ばず、某ガールズバンドのコンサートや声優アイドルやアニソン歌手が大勢くるイベントの情報には敏感だ。

もちろん、一部の大掛かりなものはタクシー業界にも会場と大体のピーク時間といった情報は流れるので、タクシーの乗務員が全員アニメに詳しいわけではない。

だが、気を付けてほしい。本人は気づかず興奮のあまり、キャラソンやＯＰを鼻歌で歌っていたりその歌を乗務員がバッチリ知っていたりすることを。

都バスの乗務員さんが気の利いたアナウンスをしているなどがネットに上がっていたりするから、私もそういった喋りでもするべきかな、などと思ったりもする。私のYouTubeミックスリストが特定の日に車内でダダ流れする日も近いのか。