第26話(レイテ沖海戦・幸運艦神話崩壊『瑞鶴』沈没)
二十六話(レイテ沖海戦・幸運艦神話崩壊『瑞鶴』沈没)
勝和19年(1944年)フィリピンの米軍撃滅を期して、残存艦艇の大多数を動員。レイテ島へ向かった。
10月23日、主力の栗田艦隊、別動隊の西村艦隊・志摩艦隊とこれらの艦隊の囮となるべくして編成された小沢艦隊によるレイテ沖海戦が始まった。
「幸運艦もここまでだな」
囮空母艦隊の内の一隻である空母『瑞鶴』は既に沈没した姉妹艦『翔鶴』が被害担当艦と呼ばれていたのに対して、幸運艦と呼ばれていたのだ。
しかし、もう『瑞鶴』に幸運の力は無かった。
真珠湾攻撃以来の空母はこれで全てが海中に没した。
「しかし、囮の役割はきっちり果たせたな」
小沢提督は無念さと満足さを混ぜ合わせたような複雑な表情で呟いた。
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